ワクリノ特集
揺れる前に確認しよう! オフィスの地震対策
2021年2月13日に福島県沖を震源とする震度6強の地震があり、震源を中心に広い範囲で大きな揺れを観測し、多くの人が改めて自然災害の恐ろしさを感じたことと思います。
新型コロナ感染リスク低減のためテレワークが普及しておりますが、オフィスの場はコミュニケーションやイノベーションを生み出し、情報や業務の管理など、ますます重要な空間と位置づけられるようになりました。
そんな重要なオフィス空間は、安全性が保たれているでしょうか?
今回は、オフィス地震対策の一部をご紹介いたします。
東日本大震災発生時の東北地方にあるオフィスの被害状況
目次
オフィス地震対策の2つの目的
オフィスの地震対策には2つの目的があります。
- 人命の安全
地震の際にオフィス家具の転倒や落下によって怪我をしたり命を奪われたりすることのないように最善の対策を行う - 情報・資産の保全
企業や団体が継続した活動、発展を遂げていくために、震災後にいち早く復旧できるよう対策を行う
企業が災害時において、従業員の安全を守り、顧客や自社の災害リスクを軽減することは企業の社会責任といえます。
今一度、安全なオフィスづくりを考えましょう。
オフィスにおける5つの観点から取り組むべき対策
【対策01】 レイアウトを見直す
□ 背の高い家具・重い家具を人の近くに配置していないか
□ 背の高い家具をオフィスの中央や単独で設置していないか
□ ガラスを使用した家具類をオフィスの中央に置いていないか
□ ローパーテーションは倒れにくい設置方法で配置しているか
⇒(☆)コの字型やH型など倒れにくい配置にする
【対策02】 オフィス家具を見直す
□ キャビネットや収納棚の扉や引き出しはラッチのついているものか
□ ガラスを使用しているものは割れた際の飛散防止対策はなされているか
⇒(☆)飛散防止シートなどを張る
□ 上下左右に連結して安全性を高めることができるものか
【対策03】 オフィス家具を固定する
□ キャビネットは床や壁に固定されているか
⇒(☆)L字金物、ボルトで固定する施工や突っ張り棒を使用する
□ キャビネットやデスクなど、家具同士を連結し安定性が取れているか
□ デスクの上の落下しやすいものをストラップ式器具などで固定しているか
⇒(☆)重たい電子機器などはストラップ式機器により固定する
【対策04】 オフィス家具の使い方・運用を見直す
□ キャビネットへの収納は無理なく、バランスよく整理しているか
⇒(☆)重たいものを下段に、片側に偏りなく収納する
□ キャビネットや棚の上、通路などに物を置いていないか
⇒(☆)整理整頓を行い、物はキャビネットに収納する
□ キャビネットなどの収納棚の扉はしっかりと閉めているか
⇒(☆)整理整頓を行い毎回きちんと扉を閉める
【対策05】 社内防災ルールを周知する
□ 地震発生時の避難場所・避難経路はあらかじめ決められているか
□ 災害発生時の連絡方法・連絡手段は決められているか
□ 日ごろから定期的に防災対策の点検は行っているか
おわりに
いかがでしたでしょうか。
大小の地震が絶えない日本ではいつ起こるかわからない災害に対しどれだけ対策を講じ準備しておくかはとても大切なことです。
これを機に、オフィス内を見渡してすぐにできる対策(☆)から1つでも実践して頂ければ幸いです。
ワクリノでも、地震に強いオフィスづくりをサポートしておりますので、お気軽にお問い合わせください。
0800-200-7100
受付時間:平日9:00~17:00
[参考文献・参考資料]
■家具類の転倒・落下・移動防止対策ハンドブック
発行:東京消防庁
https://www.tfd.metro.tokyo.lg.jp/hp-bousaika/kaguten/handbook/index.html
■地震に備えた安全なオフィスづくり オフィスの地震対策
発行:JOIFA一般財団法人日本オフィス家具協会
https://www.joifa.or.jp/useful/earthquake.html
■地震対策オフィスの使い方
発行:コクヨ株式会社
https://www.kokuyo-furniture.co.jp/solution/service/jishin/
この記事を書いた人
- ワクリノ編集部スタッフ
- 働き方の進化をコンセプトに、オフィス改善のコンセプト設計から、効率的な運用設計、レイアウトプランニングなど、オフィスの新しい”働きやすさ”と“生産性の向上”を創造し提案していきます。