お客様の声CUSTOMER VOICE

ダイバーシティ先進企業での業務効率化 「人に優しいRPA」

株式会社西部技研
経営企画室 シニアプロジェクトマネージャー 本田美保子様
経営企画室 アシスタントマネージャー 杉田貴彦様
経営企画室 菰田隆弘様
RPA・業務効率化

ユーザーが使いこなすことで、費用対効果と実戦的効果を発揮する「エンドユーザー・コンピューティング」。その代表格ともいえるツール・RPAのベネフィットを見事にいかしきっているのが、ご紹介する西部技研様です。本社1階に設けられた「はにかむほいくえん」、男性社員の育休支援、外国人社員の営業・開発・設計部門での積極採用などに象徴されるダイバーシティ企業でのRPA活用(2019年導入)をレポートします。

進化する「ハニカム集積体」で社会に貢献

(本田氏) 我が社の製品や設備は、大型商業ビルの空調設備をはじめ、乾燥・除湿・防カビが求められる食品加工業、ハイテク分野では半導体や車載用電池の製造ラインの環境づくりなどで幅広く活用いただいています。

国内のみならずグローバルに展開しており、グループ企業を含めると約50ヶ国に販売を広げています。

増加する業務の効率化に向け、RPAにトライ

(本田氏) RPA導入前の我が社は、売り上げ上昇とともに業務量が大幅に増大し、業務の効率化、人にかかる負荷の軽減がテーマとなっていました。

(杉田氏) RPA導入を考えたもう一つの動機として、基幹システムERPの更改が1年後に控えていたことがあります。RPAを1年間で習得して、新しくなったERPでうまく使えればすごく効果が上がるのではないかと考えました。

(本田氏) とはいいながら、当時の意識として“RPAが話題になっているがどうなんだろう”という興味の方が強かったですね。使ってみて使えそうだったら本格的にやってみよう、というフレキシブルなスタンスでした。初めから導入ありきではなく、作業の効率化や軽減を目指すなかでトライアル的にチャレンジする、という肩のチカラを抜いた感じでしたね。

実戦的な研修で、スムーズにRPAを導入

(本田氏) 導入に際して、WinActorにすることは予め決めていました。それは、トップシェアならではのメリットが大きいからです。NTT系列なのでサポートがしっかりしている、多くのベンダーさんから選べる。そして、なんといっても「完全日本語対応」という点が、ユーザにとって大きなアドバンテージだと考えていました。

導入にあたってはサポートしていただくベンダーさんのコンペを実施しました。その結果、IBSさんにお願いすることになりました。最大の理由は、スタート時からのサポートが手厚かった点です。ユーザとしては、ソフトを納入していただいて、それで終了では困ってしまいます。WinActorを扱っているベンダーさんは多いので、その選択にあたっては、どのようなサポート体制をとってもらえるかが大きいと思います。

※IBS:イデックスビジネスサービス

(杉田氏) 導入に先立って、まず講習会を開いていただきました。5、6人で週に2~3時間、約3カ月間ほどです。そこでしっかり研修していただいて、RPAの感触をつかみ、スキルを身につけることができました。おかげで、すんなり導入できたと実感しています。

(本田氏) 講習会ではチームに分かれて、IBSさんのサポートを受けながら、実際にシナリオ(RPAを動かすルールのようなもの)を作成しました。シナリオ作成にあたっては、難しいものは作らない、とあらかじめ決めていました。例えば、毎朝、データダウンロードして、メールに添付して送る、そういう実戦に即したタスクを自動的にやってくれるシナリオが中心です。

大したことではないように思われがちですが、単純だけど忘れたり、ミスが発生するリスクがある作業を自動化出来れば、人間は考えて判断する作業に集中することが出来ます。それはRPA導入の大きな効果だと思います。

(杉田氏) 言いかたは少し変ですが、RPAは本当にゲーム感覚でできてしまうところがあります。面白いオモチャをもらったみたいに楽しんでできました。講習会で、気軽に作って、ちゃんと動いたときには達成感がありました。

ストレスフリーの業務環境を実現

(杉田氏) RPAの活用シーンでいちばん多いのは、新しい基幹システム関連です。基幹システムのインターフェースとしてkintoneを使っているので、そのデータ連携、の一部をRPAが担っています。

(本田氏) 本来であればインターフェイスの開発を行うべきところですが、RPAでは自分たちで作れるので時間とコストが削減できます。また、RPAの場合、仕様が多少変わっても自分たちで修正して臨機応変に対応できるという点も大きいです。新しいERPの運用時に、RPAを使えるようになっていて本当に良かったと思います。

(杉田氏) 今では、24時間、土日もフル稼働の状態です。ずーっと休みなしで、夜中も働いてもらっています(笑)。RPAは基本的にタイムスケジューラーで動かしているので、自分でボタンを押して立ち上げることはほとんどありません。トラブルやエラーのフォローをするときくらいです。

(本田氏) 自動化でできた時間を他の業務にまわせるメリットとともに、とても大きいのが「忘れずに必ずやってくれる」という点です。人間だと、こうはいきません。忙しかったり、外出しなければいけなかったり、急に体調不良で欠勤しなければならなかったり……。でも、RPAは時間になるとムクッと起き上がって(笑)、人間に代わってミスなく作業を実施してくれる。その意味で、RPAは働く人間に優しいツールといえるのではないでしょうか。

(杉田氏) RPAを導入して感じたのは、業務を自動化して効率が上がるのはもちろんですが、その副次的効果です。RPA化を考えるということは、業務の中身を整理して、無駄なことを排除し、ルールを決めて業務を見直していくことだと思います。そういった意識ができるという点が、大切なことではないかと思っています。

RPAは誰にでも使える、自分たちのツール

(本田氏) 私たちは、そもそもSE経験者ではありません。そういう意味では、ノーコードというのは本当に大きなメリットです。また、設定にあたっては、サイトで調べることで自ら対応できることも多々あります。こういうことは、シェアが高いWinActorでないと不可能だと思います。もちろん、複雑な事案ではIBSさんに相談させていただいています。

私たちはRPAの運用に関して、それなりに習熟していると自負しています。しかし、それは何かあった時、サポートしてもらえる存在があってのことです。IBSさんとは、一緒にシナリオを作り、一緒に汗を流したことで得たお互いの信頼感があります。今後ともあたたかいお付き合いをお願いしたいと思っています。

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