ワクリノ特集

オフィスにおけるサインデザインのポイント

2024.11.19
オフィス内装

オフィスサインのデザインは、企業のブランディングやオフィスの利便性を向上させるために欠かせない要素です。

特に、エントランスに設置される社名ロゴは、来訪者に対して企業の第一印象を決定づける重要な役割を果たします。

本記事では、オフィスサインのデザインを考える上での重要なポイントや、具体的な事例を交えて、効果的なサインの設置方法などについて年間500件以上のオフィスのお悩み解決実績を持つWAKURINO(ワクリノ)が解説します。

 

オフィスサインは利便性向上やブランディングに重要

オフィスサインは、単なる装飾品ではなく、企業のブランディングとオフィスの利便性向上において重要な役割を果たします。

たとえば、エントランスに設置された社名ロゴサインは、訪問者や従業員に対して企業の「顔」です。

その印象は会社全体のイメージに直結します。

さらに、オフィス内に設置される案内サインや誘導サインは、従業員や来客がオフィス内を効率よく移動するためのガイドとなり、日常業務が円滑に進行しやすくなります。

そのため、オフィス内で使われるサインは、デザイン性だけでなく、機能性も考慮して設計する必要があるのです。

 

オフィスにおけるサインデザインで意識すべき要素

オフィスサインをデザインする上で意識すべきは次のような要素です。

 

設置する高さ

サインを設置する高さは、そのサインがどれだけ効率的に機能するか、に直結します。

案内サインや誘導サインは、歩いている人の目線に合わせた高さに設置するのが基本です。

一般的には、目線の高さである120cm〜160cm程度が理想とされており、サインをすぐに視認できる位置に配置することで、効率的な誘導が可能になります。

サインの高さが適切でないと、情報が伝わりにくくなり、せっかくのサインが意味をなさない場合があるため気をつけましょう。

 

サインの大きさ

視認性を確保するためには、設置場所や周囲の環境に応じた大きさを選ぶことが大切です。

エントランスに設置される社名サインは、訪問者がひと目で「この会社だ」とわかるような大きさにするのが適切です。

ただし、案内サインや誘導サインの場合、過剰に大きすぎると逆に読みにくくなることもあります。

サインを設置する場所環境や目的に応じてサインの大きさを調整しましょう。

 

仕様

サインの仕様は、設置場所や用途によって異なります。

まずは、耐久性やメンテナンス性を考慮することが必要です。

特にエントランスや外部に設置されるサインは、天候や日光にさらされるため、耐水性や耐久性の高い素材を選びましょう。

アクリルやステンレスといった素材は、屋外サインによく使われ、耐久性に優れています。

また、オフィス内部のサインについても、日常的な清掃やメンテナンスを考慮した仕様がおすすめです。

壁に直接設置するサインであれば、壁紙にダメージを与えにくい取り付け方にするなどで、オフィス全体の美観を保つことができます。

 

演出

サインの演出は、単なる案内や誘導だけでなく、企業の個性を表現する重要な手段です。

特にエントランスやロビーに設置されるサインは、来訪者に対して企業のブランドイメージを伝える役割を担っています。

照明を効果的に使った演出や、立体感を持たせたデザインは、サイン自体を一つのアートとして際立たせ、自社を印象づけることができます。

また、サインの演出を考える上では、色やフォント選びも重要です。

色に企業のコーポレートカラーを取り入れたりすれば、ブランドの統一感を保ちつつ、視覚的な効果を最大限に発揮できます。

 

【種類別】サインデザインのポイント

サインデザインには様々な種類がありますが、用途に応じたポイントを押さえることが大切です。

オフィスでよく使われるサインの種類ごとに、デザインのポイントを見ていきましょう。

 

記名サイン

記名サインは、企業のロゴや社名を表示するためのもの。

特にエントランスに設置されることが多いです。

記名サインは、訪問者に対して企業の第一印象を伝える役割を果たします。

シンプルながらも高級感や独自性のあるデザインが好まれ、会社のブランドイメージを反映させたフォントや色彩を使うことが一般的です。

長期間使うことを前提に、記名サインには耐久性のある素材を使いましょう。

ステンレスやアクリル、アルミなどが素材としてよく使われ、耐候性に優れた塗料やコーティングを施すことで、美観を長く保つことができます。

 

エントランスの社名ロゴのサインは会社の顔

エントランスの社名ロゴサインは、来客が最初に目にする場所です。

企業の第一印象を左右するため、そのデザインには特に注意を払う必要があります。

シンプルでありながらも洗練されたデザインにすることで、来訪者に信頼感を与え、近隣の企業や住民の方に対しても良い印象を持ってもらえるのです。

サインにLED照明を組み込んで、立体感を持たせるなどして、さらに視覚的なインパクトを与えることなども効果的と言えるでしょう。

 

案内サイン

案内サインは、オフィス内での移動をサポートする重要な要素の1つです。

廊下やエレベーターホール、フロアごとのエリアに設置され、従業員や来訪者が目的の場所にスムーズにたどり着けるようにするためのものです。

案内サインは、視認性が最も重要です。

シンプルで直感的なアイコンや文字を使い、誰でもわかりやすい表現にしましょう。

たとえばピクトグラムを活用すると、視覚的に情報を伝え、言語に依存しない「気づかせ」が可能です。

案内サインの設置場所や高さの調整も、視認性を高めるための重要なポイントと言えます。

また、エレベーターホールや廊下のように分岐点が生まれる場所には、大きくはっきりとした案内サインを設置することで、訪問者の混乱を防ぐことができます。

 

誘導サイン

誘導サインは、オフィス内での動線を明確にするためのサインです。

非常口やトイレ、会議室への誘導を目的としたサインが誘導サインにあたります。

誘導サインは、特に初めて訪れる人にとって重要な役割を果たし、迷わずに目的地へ到達するためにあるものです。

誘導サインのデザインでは、アイコンや矢印の使い方が重要です。

視覚的にわかりやすいデザインにすることで、迷わずに目的地にたどり着けます。

また、企業のブランディングを考慮しつつも、シンプルで直感的なデザインにすることもポイントです。

 

説明サイン

説明サインは、特定の場所や設備に関する情報を示すサインです。

オフィス内の機器や設備に関する使い方や注意点を記載するものなどが一般的です。

説明サインは、特に新しい設備が導入された際や、特定のルールがある場所に設置することで効果を発揮します。

サインを読んだ方がその説明をすぐに理解できないと意味がないため、デザインで意識すべきことは、簡潔でわかりやすい文章と、適切なフォントサイズです。

また、色の使い方も視認性に影響を与えるため、背景と文字のコントラストをはっきりさせることがおすすめです。

 

規則サイン

規則サインは、オフィス内で守るべきルールや規制を明示するためのものです。

喫煙禁止エリアや静粛を求める場所、セキュリティに関連するエリアでの注意喚起などが該当します。

こうしたサインは、従業員や来訪者に対して安全かつ快適に過ごしてもらうために必要不可欠なものです。

規則サインのデザインでは、明確さと視認性が最優先されます。

シンプルで一目でわかるアイコンや色使いを選び、規則内容を簡潔に表現しましょう。

赤や黄色など注意を引く色を使うことで、視覚的な効果を高め、必要な情報をすぐに伝えることが可能です。

また、設置場所も重要です。

規則が適用されるエリアの出入り口や目立つ場所に配置することで、しっかりと周知されます。

 

演出サイン

演出サインは、オフィスのブランディングや空間デザインを強調するための装飾的なサインです。

エントランスやロビーに設置される企業のロゴサインや、社内の壁に施されたスローガンなどが該当します。

演出サインのデザインでは、創造性とブランドの一貫性が重要です。

企業のロゴやコーポレートカラーを効果的に取り入れたり、企業のメッセージを視覚的に表現できないかを検討してみましょう。

また、照明や素材を工夫することで、サイン自体をアートのように演出し、空間に独自性や高級感を持たせることもできます。

 

オフィスにおけるサインデザイン事例

ここからは、実際にオフィスサインがどのようにデザインされ、オフィスで活用されているのかの事例をいくつかご紹介します。

 

事例1:株式会社ゼンリン

引用元:好きなときに、好きなひとと、自分らしく、居心地よく過ごせる空間

 

エントランスに、木目調の素材とナチュラルな色使いを施したサインが設置され、訪問者にリラックス感を与えると同時に、企業の「自然との共存」という理念を視覚的に伝えています。

一度見たら忘れられない、シンプルながらも強烈なインパクトのあるサインと言えます。

 

事例2:株式会社西武技研

引用元:“ SQUARE ” ~心地よい時間、つながりを生む場所~

 

エントランスのサインは、コーポレートカラーのグリーンの壁に立体のロゴが貼り付けられたシンプルなものになっています。

しかし、わざとオフィスに比べてエントランスの照明を暗めにし、集中的に照明を当てることでロゴを際立たせる工夫が施されています。

サイン単体ではなく、照明などを活用してシンプルながらも印象的なサインに仕上げている好事例と言えるでしょう。

 

事例3:株式会社新出光

引用元:160坪 オフィスビル 複数フロアリノベーション

 

伝統的な麻の葉を模した伝統的な職人工芸「大川組子」の背景に、所有する山林から100年杉を切り出して作った受付カウンター。

そして、ライティングにより強調されたロゴ。

一度見たら忘れないアーティスティックな印象のエントランスサインになっているのが特徴です。

 

サインを活用してより便利でらしいオフィスに!

オフィスのサインデザインは、単なる案内表示にとどまらず、企業のブランドイメージを伝える重要な役割を担っています。

そのため、今回ご紹介したように、サインデザインを考える際には、設置する高さや大きさ、仕様などの基本要素に加え、企業の個性やブランディングを反映させた演出が重要です。

また、用途に応じたサインの種類を理解し、それぞれの役割に適したデザインを選ぶことが、機能的で魅力的なオフィスサインを作り上げる鍵となります。

今回ご紹介したポイントを参考に、便利で魅力的なオフィスサインのデザインを検討してみてください。

オフィスのサインのデザインに迷ったら、WAKURINO(ワクリノ)までご相談ください。

 

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この記事を書いた人

ワクリノ編集部スタッフ
働き方の進化をコンセプトに、オフィス改善のコンセプト設計から、効率的な運用設計、レイアウトプランニングなど、オフィスの新しい”働きやすさ”と“生産性の向上”を創造し提案していきます。

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