ワクリノ特集
ICTの業種別導入事例|みんなどんな形で利用しているの?
ICTの導入を考えたときまず悩むのは、
「自分の会社にどんなICTを導入すればいいのか分からない」
「一番効果のあるICTはどれ?」
といったことではないでしょうか?
ICTといっても分野によって活用方法は異なり、期待される成果も違います。
まずは自社と似たような職種のICT導入事例を参考に考えてみましょう。
ここでは「医療」「介護・福祉」「教育」「農業」「建設業」という業種別のICT導入事例と、一般企業で導入できるICTの事例をご紹介します。
「生産性アップ」や「作業の効率化」「人員不足を補う」など、最大限の効果を発揮できるようにぜひ参考にしてください。
目次
ICTとは
ICTとは「Information and Communication Technology(情報通信技術)」の略称で、通信を使った情報技術やその使い方などを意味しています。
私たちの身近では車の自動運転や銀行のATM・スマートフォンなど、当たり前のようにICTが活用されていますね。
多くの業種でICTは急速に広がっています。
ICTの導入事例
ICTは「Communication(通信)」を利用するIT技術です。
そのため自分だけではなく周りとも通信技術を使って情報を共有できるメリットがあります。
各分野における導入事例を確認してみましょう。
事例1|医療
まずは医療の現場です。
高齢化社会に突入し医療の現場は、それに対応するための対策としてICTの導入を進めています。
たとえば「電子カルテ」。
紙のカルテは患者一人ずつを探し出して持ち運ぶ必要がありますが、電子であれば検索すればどこでも確認できます。
場所を取ることもないので、カルテを保管するための場所を確保する必要もありません。
持ち運ばないといえば、「電子版のお薬手帳」もすでに使用している人がいるのではないでしょうか。
自分のスマートフォンで管理できるため病院へ行く時に忘れてしまう心配も少なく、容量が大きいので長期間の服用歴を管理できるメリットもあります。
そして新型コロナウィルスの流行でも注目された「オンライン診療」もICTです。
高齢化で通院が負担となり、なかなか定期的に病院へ行けない患者さんのためにオンライン診療を活用すれば、こまめにきめ細やかな対応ができるようになります。
事例2|介護・福祉
高齢化により今後ますます需要が高まることが予想されるのが介護や福祉の現場です。
介護の現場で利用できるICTといえば、「タブレット端末の導入」です。
介護記録をICT化すれば在宅介護ヘルパーはタブレット端末で記録管理ができるようになります。
事業所へ立ち寄ることなく直行直帰できるようになり、その分時間を無駄にせずに済みます。
また室内にセンサーを設置する「見守りシステム」も、ICTです。
離床や在室状況を離れた場所からでも確認できるため、一人で大勢の利用者を見なければならない介護の現場で大きな役割を果たします。
そして最近では利用者の排尿のタイミングを予知し、通知してくれる「排泄予知器具」という小型の機器も利用されています。
これは利用者の下腹部に医療用テープでセンサーを貼り付け、膀胱の状態をスタッフのスマートフォンに通知してくれるものです。
個々に違う排泄のタイミングは管理が難しいため、対応が遅れてしまうこともあります。
そういった失敗をなくし、負担を減らすための装置です。
しかし福祉の現場では費用の問題もあり、まだまだICTの活用が進んでいないのが現状です。
スタッフの負担軽減のためにも早急な対応が求められています。
事例3|教育
「ICT教育」は文部科学省が積極的に推進している事業です。
勉強の理解を深めるために視覚・聴覚などに訴えかけることや、これからの未来に対応できる「創造力」「情報活用能力」といったスキルを身につけることが狙いです。
新型コロナウィルスの影響で「オンライン授業」が増えたことは記憶に新しいでしょう。
しかし教育現場でのICTはそれだけではありません。
その一つが「デジタル教科書」です。
画面で教科書を見るだけではなく直接書き込みをしたり、それをクラスで共有できるメリットもあります。
他にも「プロジェクタを利用して教科書の画像を拡大して見る」「動画コンテンツでリアルな音楽や美術に触れる」といったこともICT活用の一例です。
またICTの知識が豊富で教育活動に関する理解のある「ICT支援員」と呼ばれる専門のスタッフの配置も進められています。
ICT支援員の増員で、ますますICT教育は発展していくでしょう。
事例4|農業
現在農業の分野で注目されているのが「スマート農業」です。
これはICTの先端技術を駆使し、労働力不足を補い生産物の品質向上を目指す農業のことです。
農業従事者の高齢化や労働力不足を補うために急務とされており、今後の農業に大きな活路を見出すものとして期待されています。
ICTを活用し、与えた農薬・肥料・天候などをすべて「データ化」。
どんな時にどんな対応をすればいいかの判断材料にし、品質向上や収益アップに役立てます。
また「自動走行トラクター」や「収穫用ロボット」を使えば、人手を削減したうえで、より広い面積での作業を実現させられるようになるでしょう。
「農業用ドローン」を使えば重労働な農薬散布を簡単に行える上に、生育状況をパソコンだけで確認できます。
事例5|建設業
農業同様、建築業界でも人手不足が深刻となっています。
高齢化も顕著です。
そのためロボットが作業を代行して行う技術の開発が進められています。
ドローンで工事現場を撮影し現場の進捗状況を把握する技術や、画像を読み取り自動でひび割れを発見するシステムも発達してきています。
建築現場だけでなく、老朽化した建物の点検もICTによって時間の短縮ができるようになってきました。
また海外では「3Dプリンター」で建築部材を製造し住宅を作るという取り組みもされています。
近い将来日本でも3Dプリンターハウスが実現するかもしれません。
一般企業のICT導入事例
このようにさまざまな現場でICTは活用され、その成果を上げています。
これらの技術を応用することで、どんな企業でもICTを導入でき業務の効率化や生産性のアップが期待できます。
では一般企業においてICT化とはどんなものが考えられるでしょうか?
文書管理システム
社内の会議書類や契約書等、紙媒体の保管先に困ることはありませんか?
また多くの書類の中から、一つの書類を探し出すのにも時間がかかります。
それらをデータ化することで、取り出しも容易になり社内共有も可能になるのです。
「文書管理システム」は単にファイルサーバーに保管するのとは違い、検索機能や保管期限を通知してくれる機能などが備わっています。
文書管理システムには、自社管理するオンプレミス型や外部サーバーを利用するクラウド型があり、現在はインターネット上で文書管理するクラウド型が主流となっています。
RPA
「RPA」とは「Robotic Process Automation」の略で、人が行っている業務をロボットの力で行うことを言います。
RPAでできる業務は日々行っているルーチンワーク。
たとえば以下のようなものです。
- エクセル作業の自動化
- メール作成や送信
- FAX送信
- 定型書類の作成
- データ入力や加工
これらの業務をロボットが行うことで、そこに割いていた人員を生産性アップのための業務に向けられるようになります。
人出不足の解消にも役立ち、業務改善も実現します。
クラウドPBX
PBXとは電話の「交換機」のことです。
一般的なPBXは社内に設置され、メンテナンスや交換の必要があります。
しかし「RPAクラウドPBX」はサービス会社のクラウド上のPBXを利用するため、その必要は一切ありません。
その分コストを抑えられるため、導入する企業が増えています。
クラウドPBXのメリットはそれだけではありません。
クラウドPBXのメリット
- 外から会社番号にかかってきた電話を、社外のスマートフォンからでも受けられる
- 社員同士の内線通話は無料 など
テレワークを導入する企業が増える今、クラウドPBXはさらに注目を集めています。
ICTの導入はプロにお任せ
ご紹介しましたようにICTの導入によって、企業内の多くの問題が解決します。
しかし実際に導入しても上手く活用できなければ意味がありません。
成果を出すためには専門家の力を借りる必要があります。
そのようなときは「ワクリノ」にお任せください。
「ワクリノ」は、オフィスリノベーションやICT活用をご提案により、お客様のWork Style Renovation(働き方の進化)をサポートする株式会社イデックスビジネスサービスのサービスです。
会社内を効率的により働きやすくするためにも、ICT導入はワークスタイルリノベーションの中でも重要な要素。
お客様のヒアリングや現在の状況をさまざまな観点から検証し、最善の方法をご提案します。
まとめ
ICTは医療・介護・教育など多くの現場で活用され、成果を上げています。
特殊な業種だけでなく一般企業でもICTの導入で、業務の効率化や生産性アップが期待できます。
しかしやみくもに導入しただけでは、成果は期待できません。
それぞれの業種や働き方に合ったICT導入を行って、はじめて成果がでます。
そのためにも一緒に会社の改善を行うプロの力が必要です。
「ワクリノ」は、さまざまな観点から、お客様にベストなICTの導入方法を検討しご提案します。 ICTに興味をお持ちの企業の方はお気軽にお問い合わせください。
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この記事を書いた人
- ワクリノ編集部スタッフ
- 働き方の進化をコンセプトに、オフィス改善のコンセプト設計から、効率的な運用設計、レイアウトプランニングなど、オフィスの新しい”働きやすさ”と“生産性の向上”を創造し提案していきます。