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【2025年最新】働き方が変わるオフィストレンド8選。行きたくなるオフィスを創る方法とは?
オフィスのあり方が大きく変わる昨今、従業員の出社率の低下やコロナ禍を経て働き方が多様化した現在、オフィスは単に「仕事をする場所」から、「企業の成長を支える戦略的な拠点」へとその役割を大きく変えようとしています。
この記事では、2025年の最新オフィストレンドを分かりやすく解説。自社の課題を解決し、従業員が会社に行きたくなるオフィスを創るための具体的な方法までご紹介します。
目次
2025年のオフィストレンドに共通する3つの流行
多くの企業は、何を目的にオフィス改革に取り組んでいるのでしょうか。個別のトレンドを見ていく前に、まずは、現在のオフィスデザインの主流となる大きな潮流を3つ掴んでおきましょう。
1. 従業員が集う価値を創造するハブ
リモートワークが普及したことで、企業は「出社する意味」を問われるようになりました。
その答えとして、最新のオフィスは「人と人が集うからこそ生まれる価値」を最大化するハブ(中心拠点)としての役割を強めています。
近年重視されているのは、雑談から生まれる新しいアイデア、チームの一体感を高める共同作業、新しく入った従業員への文化の継承など、オンラインだけでは難しいリアルなコミュニケーションを促進する場です。
そのため、従業員が自然と集まり、交流できる空間作りを重視するトレンドが加速しています。
2. 従業員のウェルビーイングを支える環境
ウェルビーイング(Well-being)とは、身体的、精神的、社会的に良好な状態にあることを意味する概念です。
従業員の心身の健康が、生産性や創造性、そして定着率に直結するという考え方が浸透し、オフィス環境においてもウェルビーイングの視点が不可欠となりました。
快適なだけでなく、心身の健康を積極的にサポートする空間づくりが最新のトレンドです。
リフレッシュできる休憩スペース、質の高い集中環境、自然を感じられるデザインなどを通じて、従業員一人ひとりが最高のパフォーマンスを発揮できる環境を整えることが、企業の持続的な成長に繋がります。
3. 企業理念や文化を体感できる発信拠点
オフィスは、社外に対して企業のブランドイメージを伝え、社内に向けては企業文化を醸成する役割を担います。特に採用競争が激化する現代においては、オフィス環境は求職者が企業を選ぶ際の重要な判断材料となっています。
自社の理念やビジョン、大切にしている価値観をデザインに落とし込むことで、オフィスは求職者に対する広告塔になりえます。
訪れる人に企業の魅力を伝え、働く従業員のエンゲージメントや帰属意識を高めるような企業ストーリーを体感できる発信拠点としてのオフィスづくりは、今のトレンドです。
最新オフィストレンド8選
前述した3つの潮流を踏まえ、具体的な8つの最新オフィストレンドを詳しく見ていきましょう。自社の課題と照らし合わせながら、どのトレンドが有効か考えてみてください。
1. ABW(アクティヴィティ・ベースド・ワーキング)
ABW(Activity Based Working)とは、その時の業務内容(Activity)に合わせて、働く場所や時間を自由に選ぶ(Based Working)働き方です。
固定席を設けず、集中作業用の個室、Web会議用のブース、チームで議論するソファ席、リラックスしながら作業できるカフェスペースなど、多様な選択肢の中から最適な場所を従業員自身が選びます。
ABWは、ハイブリッドワークを実践する企業で特に重視されています。出社とリモートワークを組み合わせる中で、オフィスに求められる役割は「一人で黙々とこなす作業」から「チームでの共同作業や高い集中力が求められる作業」へとシフトしました。
ABWの導入は、出社の価値を高め、従業員の自律性と生産性の向上を両立させる最新のアプローチです。
2. コラボレーションハブ
従業員が集う価値を創造するハブという役割を具現化する空間が、コラボレーションハブです。
部門や役職の垣根を越えて従業員が偶発的に出会い、自然なコミュニケーションが生まれることを意図して設計された共用スペースを指します。
執務エリアの中心に位置するカフェカウンター、アイデアを書き込めるホワイトボード壁を備えたラウンジ、プロジェクターを設置してセミナーやワークショップ、社外イベントにも対応可能な多目的エリアなどがその代表例です。
仕事の合間の休憩やランチだけでなく、ブレインストーミングやカジュアルな打ち合わせなど、様々な用途で活用されることで、組織全体のコミュニケーションを活性化させ、新たなイノベーションの土壌を育みます。
3. 集中ブース・Web会議ブース
ハイブリッドワークの普及は、新たな課題も生み出しました。その一つが音の問題です。
オープンなオフィスにWeb会議の声が響いてしまい、周囲の人が会議に集中できなくなるといったケースは少なくないでしょう。
近代のオフィスでは発生する音の問題を解決する方法として、1〜2人用の個室型ブースの設置が急速に進んでいます。高い遮音性を備えた集中ブースやWeb会議ブースは、オンラインでの重要な商談や、高い集中力を要する資料作成などに最適な環境を提供します。
従業員は周囲に気兼ねなく業務に取り組めるため、心理的なストレスが軽減され、オフィス全体の生産性向上に大きく貢献してくれるでしょう。
4. テクノロジー活用オフィス
最新のオフィストレンドは、デザインだけでなくテクノロジーの活用によっても支えられています。特にフリーアドレスやABWを円滑に運用するためには、ITツールの導入が欠かせません。
代表的な機能のひとつが、スマートフォンやPCから空いている席を検索・予約できる座席予約システムです。
これにより、「出社したのに座る席がない」といった事態を防ぎ、誰がどこで働いているかを可視化できます。また、会議室の利用状況がリアルタイムでわかる予約システムや、リモート参加者ともスムーズに連携できる高性能なAV機器を備えた会議設備も、ハイブリッドワーク時代の必須アイテムといえるでしょう。
5. ウェルビーイング
従業員の心身の健康を重視するウェルビーイングのトレンドは、より具体的な空間づくりに反映されています。仕事の合間に心と体を休め、オンとオフを切り替えるための仕掛けがオフィス内に求められています。
靴を脱いでリラックスできる小上がりスペース、眺めの良い窓際に設置されたカウンター席、本格的なコーヒーが楽しめるカフェスペース、仮眠や瞑想ができるリフレッシュルームなどが代表的な設備です。また、栄養バランスの取れた社食サービスや、オフィス内でエクササイズができる小さなジムスペースを設ける企業も増えています。
こうした投資は単なる福利厚生に留まらず、従業員のエンゲージメントと生産性を高め、企業の持続的な成長を支える重要な経営戦略と捉えられています。
6. バイオフィリックデザイン
バイオフィリックデザインとは、人間が本能的に持つ「自然とつながりたい」という欲求(バイオフィリア)を満たすことを目的としたデザイン手法です。
オフィス内への観葉植物の配置や木材などの自然素材の使用、自然光を取り入れやすい大きな窓の採用などにより、ストレス軽減や集中力向上、創造性の促進といった効果が期待できます。
無機質になりがちなオフィス空間に緑や自然の要素を取り入れることで、従業員は安らぎを感じながら心身ともにリフレッシュできます。
大きな工事をしなくても、デスクに小さな観葉植物を置くことから始められる手軽さも魅力です。このトレンドは、前述のウェルビーイングを空間デザインの側面から実現する、実践的なアプローチといえます。
7. ブランディング
企業のアイデンティティをオフィスデザインで表現するオフィスブランディングは、近年特に重要度を増しているトレンドです。
コーポレートカラーやロゴを単に配置するだけではなく、企業のビジョン、ミッション、バリューといった企業理念やカルチャーを空間全体で物語るようにデザインする傾向が強まっています。
特に、エントランスや来客スペースはオフィスブランディングの要になる場所です。創業からの歴史や事業内容、製品などをデザインに組み込むことで、訪問者は企業ストーリーを体感できる空間を通じて、企業の魅力を深く理解することができます。
これは取引先との関係構築を促すのはもちろん、採用候補者へのアピールや従業員のエンゲージメントを高めることにも繋がります。
8. サステナビリティ/SDGs
企業の社会的責任が問われる時代において、サステナビリティ(持続可能性)やSDGsへの取り組みは不可欠です。近年はそうした姿勢をオフィスデザインを通じて表現する企業が増えています。
リサイクル素材や環境負荷の少ない建材の採用、廃棄物の削減、LED照明や高効率な空調設備による省エネルギー化といった取り組みが代表例です。また、地域の間伐材を内装に利用することで、地域の林業支援に貢献するといった取り組みも見られます。
こうしたオフィスづくりは、環境配慮への貢献はもちろん、企業のブランドイメージ向上や、同じ価値観を持つ人材の採用にも繋がる、未来への投資となるトレンドです。
最新オフィストレンド導入を成功に導く3つのステップ
最新のオフィストレンドを盛り込んだオフィスを設計しようと考えても、「自社にはどれが合うのだろう?」、「何から手をつければいいのか分からない」と感じることも多いでしょう。ここでは、オフィス改革を成功に導くための3つの重要なステップをご紹介します。
ステップ1:目的の明確化と現状分析
オフィスを設計する最初のステップは、オフィスを変える目的を明確にすることです。「コミュニケーションを活性化させたい」、「採用力を強化したい」、「生産性を向上させたい」など、まずは自社が抱える経営課題とオフィスを結びつけ、プロジェクトのゴールを定めましょう。
その上で、現状のオフィスに対する課題を洗い出すことが重要です。従業員へのアンケートやワークショップを実施し、「Web会議の場所に困る」、「集中できるスペースがない」、「休憩場所が足りない」といった現場の声を集めましょう。
最初に現状分析を行えば、自社が解決すべき課題に対して必要なトレンドを見極めやすくなります。
ステップ2:従業員を巻き込んだプランニング
新しいオフィスを実際に使うのは従業員です。一部の経営層や担当者だけで計画を進めてしまうと、完成後に不満が生まれ、せっかくのオフィス改革が失敗に終わる可能性があります。
部署や役職、年齢の異なるメンバーでプロジェクトチームを結成し、計画段階から多くの従業員の声を集めましょう。
各部署へのヒアリングや、新しいレイアウト案に対する意見交換会などを通じて、多様な働き方やニーズを吸い上げることで、自社のオフィスに必要な要素が見えてきます。また、ここで全社に向けて新しいオフィスを創ることを広めておけば、自分たちのオフィスを創るという意識が醸成され、完成後のオフィス利用率や満足度が向上しやすくなるでしょう。
ステップ3:信頼できるパートナー選び
オフィスの移転やリニューアルは、企業にとって一大プロジェクトです。特に経験の少ない担当者にとっては、専門知識を持つパートナーの存在が不可欠です。
パートナーとなる施工業者選びは、プロジェクトの成否を分けるといっても過言ではありません。業者を選ぶ際は、価格だけで判断するのではなく、以下の点を総合的に比較検討しましょう。
- 実績:自社と似た業種や規模の企業の施工実績は豊富か。
- 対応力:こちらの課題や要望を深く理解し、的確な提案をしてくれるか。
- 得意分野:デザイン性、機能性、コスト管理など、どの分野に強みを持っているか。
業者選びに悩むようなら、デザイン設計から施工、アフターフォローまでを一貫して行うワンストップ対応の業者を選択するのがおすすめです。
各工程の窓口を一社に集約できれば担当者の負担が大幅に軽減され、トラブル発生時の責任の所在も明確になるため、スムーズなプロジェクト進行が期待できます。
トレンドを取り入れたオフィスデザイン事例
ここでは、トレンドを取り入れたオフィスレイアウトの事例をご紹介します。
事例1:セキスイファミエス九州株式会社 福岡支店 様

セキスイファミエス九州株式会社 福岡支店様は、オフィス全体を「行きつけのカフェのように通いたくなる”カフェ風”オフィス」へとリノベーションしました。
オープンスペースの休憩エリアには、ゆったりと座れる4人掛けのカフェ席を設置。リラックスできる空間での会話や交流は、新たなイノベーション創出のきっかけを生みます。
一方で、レイアウトは実用性の高さも意識。温かみのあるウッドタイルと黒で統一された家具・建具を組み合わせにより、「行きたくなる」オフィスが実現しました。
事例2:イデックスビジネスサービス

WAKURINOを運営するイデックスビジネスサービス。「人と人がつながる未来のオフィス」をコンセプトに、現代オフィスの流行を豊富に盛り込んだオフィスレイアウトを創り上げました。
管理部署が執務する落ち着いたエリアと、営業部主体の明るいエリアに分かれており、その日の仕事内容に合わせて働く場所を選べます。さらに、クラウド電話システム「Zoom Phone」を導入して固定電話をなくしたことで、場所を問わず電話応対が可能に。加えて、気軽に利用できる集中ブースや、しっかりこもれる完全集中ルームも整備し、ハイブリッドワーカーが快適に働けるオフィス環境を実現しました。
第38回 日経ニューオフィス賞「九州・沖縄ニューオフィス奨励賞」を受賞した同オフィスでは、見学ツアーを開催中です。数々の最新トレンドで構成されたオフィス環境をぜひご体験ください。
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まとめ
働き方が大きく変わる今、オフィスに求められる役割は、単なる「作業場所」から「コミュニケーションを育むハブ」、「ウェルビーイングを支える環境」、「企業文化を発信する拠点」へと進化しています。
ABWやコラボレーションハブ、バイオフィリックデザインといったトレンドはすべて、この新しい役割を実現するための具体的な手法です。
最も大切なのは、最新のトレンドをただ模倣するのではなく、「自社の課題は何か」、「従業員が本当に求めているものは何か」を深く考え、自社に合った形でオフィスをデザインすることです。
明確な目的のもと、従業員を巻き込み、信頼できるパートナーと共に創り上げたオフィスは、必ずや企業の未来を明るく照らす戦略的資産となるでしょう。
最新のトレンドを踏襲したオフィスへの移転・改装をご検討の際には、ぜひWAKURINO(ワクリノ)までご相談ください。
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この記事を書いた人
- ワクリノ編集部スタッフ
- 働き方の進化をコンセプトに、オフィス改善のコンセプト設計から、効率的な運用設計、レイアウトプランニングなど、オフィスの新しい”働きやすさ”と“生産性の向上”を創造し提案していきます。






