ワクリノ特集SPECIAL COLUMN

おしゃれなオフィスエントランスデザインを設計する6つのポイント

2022.11.09
オフィス内装

「会社の顔」であるオフィスエントランスは、来訪者のイメージを大きく左右するエリアです。
会社のよさを全面的にアピールできるデザインにしたいと考えている方も多いでしょう。

ここではオフィスエントランスをデザインするときに抑えたい6つのポイントと注意点について解説します。
またエントランスに設置できるセキュリティやおもてなしなどの機能、さらにおしゃれに見せるアイテムについてもご紹介。

オリジナリティのあふれるオフィスエントランスにしたい方は、ぜひ参考にしてください。



オフィスエントランスのデザイン実例!

オフィスエントランスは会社のイメージに直結する大切なエリアです。
その会社らしさが出るようなデザインを考えなくてはなりません。

実際におしゃれなオフィスエントランスへとリノベーションした事例を3つご紹介します。
どのようなデザインにしたいのか迷っている方は、ぜひ参考にしてください。


大きめのガラスを使用した間仕切りで明るいエントランス

プロジェクト概要

社名

弁護士法人セラヴィ 様

坪数

70㎡/22坪

事業内容

弁護士事務所

施工期間

5日(準備期間:3か月)

施工内容

オフィス家具、間仕切り、電気・モニター設置工事、引っ越し、機密書類の廃棄

間仕切りに大きめなガラスを採用したエントランス。
開放感があり、とても明るい印象です。

社名の「C’est la vie」のロゴが入り、弁護士事務所っぽさを感じさせないおしゃれなエントランスとなっています。
黒を基調としているため、落ち着いたオフィスになっています。

ほかにも、相談室を中心にオフィス全体のプランニングと家具の選定を行いました。
決められたご予算の中で、機能性も重視しつつデザイン性のあるオフィスをご提案しています。

こちらの導入事例について、さらに詳しく知りたい方はワクリノ
→「22坪 新規開設、ラグジュアリーな弁護士事務所」をご覧ください。


モルタル仕上げの都会的な印象のエントランス

プロジェクト概要

社名

有限会社アドファクトリーハーツ 様

坪数

132㎡/40坪

事業内容

広告宣伝全般に関する企画戦略立案、広告制作

施工期間

30日(準備期間:6か月)

施工内容

オフィス空間デザイン、造作家具、建築内装工事一式、設備工事一式

現代的にアレンジされた土間(DOMA)が来訪者をお迎えします。
モルタル仕上げでスタイリッシュな空間を演出しています。
来訪者に都会的なイメージを与えられるようにデザインしました。

そのすぐ先には応接室兼会議室が設置され、来客をスムーズに案内できるよう考慮しています。
すりガラスの間仕切りを使用し、採光を確保するとともに空間の広がりを感じられるようにしました。

このほかに木目の造作家具をふんだんに使ったワークスペースなど、さまざまな工夫を凝らしたオフィスへとリノベーションしています。
こちらの導入事例について、さらに詳しく知りたい方はワクリノ
→「40坪 オフィス空間フルリノベーション」をご覧ください。


過度な装飾を排除した無駄のないエントランス

プロジェクト概要

社名

日本プライ株式会社 様

坪数

299㎡/90坪

事業内容

自動車関連部材品等の企画販売

施工期間

30日(準備期間:4か月)

施工内容

オフィス空間デザイン、オフィス家具、建築内装工事、設備工事、引っ越し

企業イメージに合ったデザインとモノトーンな空間にしたエントランス。
展示スペースも設け、自然に来訪者へ企業アピールできるよう工夫しています。

来客スペースは、日本プライ様の企業イメージに合ったデザインを設計しました。
来訪者に魅力的な企業イメージを浸透させ、信頼度アップにつなげます。
エントランスのすぐそばに応接室を設置し、スムーズに来訪者を案内できるように動線を考慮しました。

このほかに執務スペースや会議室など、さまざまな工夫を取り入れた働きやすいオフィスになっています。
こちらの導入事例について、さらに詳しく知りたい方はワクリノ
→「90坪 来訪者の期待感を高めるオフィス」をご覧ください。



オフィスエントランスのデザインで押さえたい6つのポイント

オフィスエントランスは、ただおしゃれであったり企業アピールできるものを置いたりするだけでは十分な効果を得られないでしょう。
来訪者によいイメージを持ってもらえるように、デザインするうえで押さえておきたい6つのポイントについてご説明します。


デザインやカラーはコンセプトに合わせて統一させる

デザインやカラーはコンセプトに合わせたものにしましょう。
エントランスで使用されているデザインやカラーが会社のコンセプトとまったく違うものだと、会社に対するイメージと結びつきにくいです。
なるべく会社のロゴやコーポレートカラーを取り入れ、関連性を持たせると統一感が出ます。

また、今までの会社のコンセプトとは異なる事業や方針を展開する場合、既存のイメージを払拭(ふっしょく)したいと考える方もいるでしょう。
その場合は新しいコンセプトやテーマに合わせたデザインやカラーを用いると、今までとは違うのだと強く印象付けられます。
この効果は来訪者だけでなく、エントランスを使用する社員にも影響を与え、新たな方針について認識を合わせやすくなるでしょう。


ブランディングを意識する

会社や商品の価値を来訪者にアピールできるデザインを意識しましょう。
ブランドコンセプトを明確にしたうえでデザインできると、他社と差別化できる独自のエントランスに。

具体的な方法として、自社製品の展示やサービス内容について説明したパネルの設置、モニターに会社をアピールできる動画を表示するなどさまざまな方法があります。
会社と関連性の高い素材があるのであれば、ロゴや受付・配置する家具などさまざまな部分にアクセントとして取り入れるのもおすすめです。

ブランディングの一環としてエントランスに利用できるものがないか、会社の独自性を表現できないか考えながらエントランスをデザインしましょう。


清潔感や明るさを考慮する

清潔感や明るさは、来訪者にポジティブな印象を抱いてもらいやすいです。
たくさんのものを配置してごちゃごちゃしたエントランスではなく、スッキリした清潔感のある空間となるようにデザインしましょう。
特に清潔感は居心地のよさにもつながります。

照明は明るい方が開放感があり、多くの方に好まれる傾向にあります。
しかしどのようなコンセプトにするかによって、適切な明るさは異なるため調整してください。

また照明の色味も、来訪者がエントランスに抱くイメージに大きな影響を及ぼします。
どのような照明を使用するのか、ぜひこだわってみてください。


ゾーニングや動線に配慮する

来訪者と社員の動線はなるべく分けるようにしましょう。

来訪者と社員の動線が頻繁に交わるような設計にしていると、来訪者を案内している間に何度も社員とすれ違うことに。
スムーズに案内しにくくなるうえに、社員同士の会話が来訪者の耳に入る可能性もあります。
来訪者の心象やセキュリティの観点からみても、動線を分けた方がよいでしょう。

またエントランスから応接室や会議室など、来訪者が利用するスペースまでの道のりは、いく通りかあるとよいでしょう。
思わぬアクシデントが発生して、1つの経路が使用できなくなったとしても、別の経路を使用して来訪者へ対応できるため安心です。

さらに、エントランスはオフィス内のゾーニングも考慮して設計できるとよいでしょう。
ゾーニングとは、空間をテーマや用途に分けて考えることです。
受付や応接室・会議室・執務室・休憩スペースなど使用用途に合わせて分類し、それぞれの機能や関連性を考慮しながら配置します。

応接室や会議室など、来訪者が使用するエリアがエントランスに近い場所にあれば移動距離が短くなり、スムーズに案内できます。
また来訪者の対応をすることが多い部署をエントランスに近い場所へ配置するなど、来訪者の待ち時間をなるべく減らす工夫もできるでしょう。


誰もが使いやすいエントランスにする

使いやすさはエントランスをデザインするうえで欠かせないポイントです。
おしゃれで誰もが感銘を受けるようなデザインのエントランスでも、どのように使えばよいのかわからないものであれば、よい印象は得られないでしょう。

受付の場所がどこにあるのか、誰が見てもすぐわかり、利用しやすいエントランスとなるようにデザインしましょう。

またエントランスを使用するのは来訪者だけではありません。
もっとも使用するのは従業員です。
従業員用の通用口への道筋がわかりやすいデザインであったり、利用しやすいシステムであったりするように工夫しましょう。

誰もが利用しやすいエントランスを意識するとよいです。


セキュリティ対策がしっかりできる

社内の重要な情報が外部へ漏れないようにするためだけではなく、社員の安全を守れるようにエントランスのセキュリティ対策はしっかり行いましょう。

怪しい人物が安易に社内へ入って来られないようにすることはもちろん、来訪者がほかの来訪者との商談内容を耳にしたり、社員同士のやり取りが聞こえたりしないように工夫してください。

具体的にはICカードを用いたオフィスへの入退室管理や、防犯カメラの設置、何かあったときに通報できるシステムなどさまざまな方法があります。
受付からオフィスの出入り口がしっかり見えるようにするなど、どのような配置にするのかも重要です。

またオフィス内の会話がエントランスに漏れ出さないよう、エントランスから遠い位置に執務スペースを配置したり、遮音性の高い材質を使用したりするなどの工夫をしましょう。



オフィスエントランスに設置したい便利機能5選

デザイン性のあるおしゃれなオフィスエントランスにすることも重要ですが、エントランスとしての機能を十分に果たせるかどうかも大切です。
ここではエントランスに設置したい機能をご説明します。


受付機能

来訪者が会社へ来られたとき、訪問目的にあわせて案内を行う受付機能。
エントランスでもっとも重要な機能だといっても過言ではないでしょう。

受付は大きくわけて「有人」と「無人」のいずれかのタイプに分けられます。
有人の場合はスタッフが対応しますが、無人の場合はタブレットやタッチパネルなどが設置され、来訪者が自ら操作します。

オフィスのエントランスを無人にするメリットは、受付にまつわる業務や人件費の削減です。
ICT化を進めたい場合や近代的な印象を来訪者へ与えたい場合など、会社のイメージと結びつけることもできるでしょう。
また人との接触を最小限にとどめられるため、感染対策の観点からみてもおすすめです。

無人の受付を取り入れるのであれば、どのシステムを採用するかが重要なポイントです。
システムが使用しにくいと、会社のイメージダウンにつながりかねません。
導入するシステムは、操作性と利便性の高いものをよく吟味して選びましょう。

また会社の事業内容によっては、有人の受付の方がよい場合もあります。
たとえば弁護士事務所の場合、大きな不安を抱えて相談に来られるクライアントも多いでしょう。
その場合、有人の受付で丁寧な対応をした方が、クライアントの不安を和らげる効果が期待できます。

会社によって受付に最適な機能の形態は異なります。
どのようなタイプの受付がよいのか、会社にあわせて考えるとよいでしょう。


ブランディング・PR機能

会社をアピールする場として、エントランスを活用しましょう。
自社製品を展示したり、会社の歴史や理念などがわかるものを設置したりしてもよいです。
ショールームとして商品を体験できるように工夫してもよいでしょう。

視覚を通して来訪者に会社のブランドやストーリーを伝えられます。


コミュニケーション機能

エントランスにテーブルやイスを設置するだけで、気軽な打ち合わせができるスペースにできます。
応接室や会議室よりもフランクな雰囲気でコミュニケーションがとれるため、来訪者の方との距離を縮められたり、何気ない会話から新たなアイディアが生まれたりする可能性があります。

エントランススペースに余裕がある方は、ぜひコミュニケーションをとる場としても活用してください。


おもてなし機能

来訪者が快適に過ごせるよう、おもてなし機能も必要です。
担当者が来るまで待っていただくソファやテーブル、リラックスできるアイテムなどを置くとよいでしょう。

少しでも心地よく過ごしていただけるような空間を作る事が大切です。


セキュリティ機能

怪しい人がオフィス内に侵入しないようにしたり、会社で扱っている情報が外部へ漏れたりしないようにするため、オフィスエントランスのセキュリティ機能は重要です。

入室管理システムを導入し、ICカードやテンキーなどを用いればセキュリティが強化されます。 ただし、テンキーを用いるときは定期的に暗証番号を変更しましょう。

また防犯カメラの設置は、万が一のときの証拠になるだけではなく、犯罪の抑止力にもなります。

どのようなセキュリティ機能を取り入れるのか、十分検討してください。



おしゃれなオフィスエントランスを演出するアイテム

おしゃれなオフィスエントランスはデザインのみに左右されるわけではありません。
配置されるアイテムもおしゃれさを演出する重要なポイントです。

ここからはおしゃれなオフィスエントランスを演出できるアイテムをご紹介します。
すぐに取り入れられるものもあるため、ぜひ参考にしてください。


観葉植物

観葉植物にはストレスや疲労を癒やす効果があります。
快適な空間を演出するために欠かせないアイテムです。

どのような観葉植物を置くかによっても雰囲気は大きく変わります。

丸い葉っぱをもつ観葉植物であればやさしくかわいらしい雰囲気になり、とがった葉っぱをもつ観葉植物であればスタイリッシュな雰囲気を演出できるでしょう。


時計

来訪者の多くは待ち合わせ時間に合わせて受付に来られます。
そのため時計があれば、時刻を確認するために視線を移すでしょう。

時計を会社の雰囲気に合ったおしゃれなものにすれば、大きな効果が期待できます。

なるべくひと目でわかる場所に置くようにしましょう。
ホスピタリティも向上します。


アロマ

アロマディフューザーを配置すれば、香りによるリラックス効果を取り入れられます。
会社のイメージに合ったアロマを取り入れられるとよいでしょう。

ただし香りが独特であったり、匂いがキツすぎたりして、人によって好みが大きく分かれるものは避けた方がよいです。
なるべく多くの人に愛される香りの空間を作りましょう。


BGM

会社のイメージにあったBGMを流すのもおすすめです。
クラシック系の音楽を流せば上品な空間が演出できます。

またBGMには周囲の音を消すマスキング効果もあるため、オフィス内の会話が外へ漏れにくくなります。
ただし音量には注意してください。


映像

デジタルサイネージなどを使用すれば、会社をアピールする映像を表示できます。
会社のイメージに合ったコンテンツを作成すれば、より効果的に来訪者へアピールできるでしょう。

さらに映像を用いることで、先進的でスマートな印象を与える効果も期待できます。



オフィスエントランスをデザインするときに気をつけること

オフィスのエントランスについてお話してきました。
しかし、デザインをするうえで気をつけなければならないことがあります。

思い描いたオフィスエントランスのデザインにするため、これからご説明するポイントについて十分留意してください。


賃貸契約の内容を確認する

賃貸物件を利用されている場合、契約内容をしっかり確認してください。
オフィスが入っているビルによって、工事できる範囲が細かく定められていることがあります。
把握しないままデザインを設計すると、あとでデザイン通りに施工できなくなることもあるのです。

どの範囲まで工事ができるのか、必ずビルの管理会社やオーナーに確認しておきましょう。


物件の構造を確認する

物件の構造を把握しておきましょう。
建物の構造によっては、自由に施工できないことがあるためです。

物件の図面を確認しながら、デザインを設計していきましょう。


原状回復を考慮する

将来オフィスの移転を考えている場合、退去する際に原状回復工事を行わなければならない場合があります。
あまりにも大規模な改装工事を行うと、原状回復工事にかかる費用が高くなる可能性があります。
特に構造を大きく変えると、元の状態に戻すのは大変です。

なるべく原状回復の作業が煩雑にならないよう、考慮しながらデザイン設計を進めましょう。


デザインと機能を両立させる

おしゃれでこだわったエントランスにしたいと考えている方もいるでしょう。
しかしデザインにこだわりすぎて、セキュリティ面がおろそかになったり、利便性が悪くなってしまったりしてはなりません。

デザインにこだわりつつ、機能面も損なわないように慎重に検討しましょう。



オフィスエントランスの改装に必要な費用

オフィスエントランスを改装するために必要な施工費用は、だいたい坪単価10~20万円です。
しかしどのようなデザインなのか、使用する材質の種類によって費用は大きく変動します。

またエントランスの改装をするためには、施工費用のほかに配線工事費用やシステム導入費用・設計費用などさまざまな費用がかかります。
特にシステム費用は改装費用の大きな部分を占め、どのシステムを採用するかで差が出ます。
システムはセキュリティや利便性に影響を与える重要なファクターとなるため、予算を考慮しながら十分吟味して決めましょう。



オフィスエントランスは信頼できる業者にお願いする

オフィスをリノベーションするうえで、業者の選定はとても重要です。
信頼できる業者にお願いしましょう。

複数の業者に見積もりを取り、比較しながら決めるとよいです。
業者を決定する際、大切なのは金額だけではなく「商品の質」や「施工のレベル」「デザイン性」「レイアウトの内容」など、総合的に判断することです。

業者とのお付き合いは、施工工事が終わったあとも点検やメンテナンスなど、長く続きます。
良好な関係を築ける、信頼できる業者を選びましょう。

「ワクリノ」は年間200件にのぼるオフィスの悩みを解決してきた実績があります。
移転から家具・レイアウトまでワンストップで対応しています。

通常のオフィスリノベーションだけでなく、ICTを活用したオフィスリノベーションもご提案が可能です。
リノベーションを考えている方は、ぜひ「ワクリノ」へお気軽にお問い合わせください。



まとめ

オフィスエントランスは「会社の顔」です。

ご紹介した次の6つのポイントをしっかり押さえたうえでデザインをしましょう。

  • デザインやカラーはコンセプトに合わせて統一させる
  • ブランディングを意識する
  • 清潔感や明るさを考慮する
  • ゾーニングや動線を配慮する
  • 誰もが使いやすいエントランスにする
  • セキュリティ対策がしっかりできる

またアイテムも活用しながら、すてきな空間を作り上げましょう。

  • 観葉植物
  • 時計
  • アロマ
  • BGM

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この記事を書いた人

ワクリノ編集部スタッフ
働き方の進化をコンセプトに、オフィス改善のコンセプト設計から、効率的な運用設計、レイアウトプランニングなど、オフィスの新しい”働きやすさ”と“生産性の向上”を創造し提案していきます。

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