ワクリノ特集
オフィス内装の色選びのコツ!配色による効果をうまく活用しよう!
近年、多様化の時代を迎え、オフィスデザインも大きく変わりつつあります。
オフィス家具にこだわったり、デスクのレイアウトを変えたりとデザインの種類は企業によってさまざま。
みなさんは、快適なオフィスとはどのようなものを想像しますか。
清潔感があるオフィスや解放感があるオフィス、もしくは、仕事に集中できるオフィスなど、理想のオフィスを実現するのに重要なポイントがあります。
それは、オフィス内の配色です。
色には、人間に働きかける心理効果があり、目的によってその作用を使い分けることもできます。
この記事では、オフィスの配色の選び方や、ポイント、そして色がもたらす心理効果を、年間500件以上のオフィスのお悩み解決実績を持つ、WAKURINO(ワクリノ)が分かりやすく解説していきます。
最適なオフィス環境をつくるのに、ぜひ参考にしてください。
※本記事で紹介する色と人の関係は色彩心理学の観点から検証された結果に基づく一般的な傾向であり、この色を使ったから必ずしもその効果が得られる訳ではありません。その点にご注意いただいた上でお読みください。
目次
オフィス内装における色の効果
オフィスのイメージとして重要な配色。
色は、床や壁、もしくは家具など多くの箇所に施されますが、配色の面積が大きいほど視界に入りやすくなります。
みなさんが普段何気なく見ているオフィスの色も、実は色による心理効果を目的として選ばれたものかもしれません。
では、実際に色はどのような効果をもたらすのでしょうか。
業務効率、生産性を向上させる効果
色を変えるだけで従業員の業務効率や生産性を向上させることが可能です。
たとえば、色彩心理学の観点から言えば、集中力を高めてくれる青色などが、生産性を高めるのに効果的だと言われています。。
実際に、コニカミノルタホールディングス株式会社が2008年に、20歳以上のビジネスパーソン412名に行った「『ビジネスパーソンの色に対する意識』調査」結果では、約7割以上の人が「色で気分が変わる」と回答しています。
「この色に変えたから、必ずしも業務効率や生産性があがる」とは言い切れませんが、従業員の気分をうまく色によってプラスの方向に変えることができれば、そういった効果も見込めると考えられます。
オフィスを高く広く開放的に見せる効果
色には、実際に空間より大きく見えたり、小さく見える作用があります。
たとえば、白い服を着ると体が膨らんで見えた経験はないでしょうか。
これも色の性質による現象です。
白や暖色系は膨張色とも呼ばれ、実物よりも大きく見える/span>効果があります。
膨張色をオフィスに使うと、空間が広く感じ、開放感をもたらす効果が期待できます。
配色のおすすめとしては、白ベージュなどを全体の土台となるカラー(ベースカラー)に設定することです。
白色を土台にすると落ち着いた雰囲気だけではなく、鮮やかなオフィス家具との相性も良くおすすめです。
窓が少なく、圧迫感を感じる空間には、膨張色を使って視覚的に大きく見せる方法も。
反対に、白色と対照的な黒色をベースカラーに配色すると、引き締め効果があり、スタイリッシュなデザインが期待できます。
従業員のモチベーションをあげる効果
色の中には、従業員のモチベーションややる気を促進させるものもあります。
たとえば、赤色は、興奮を促す効果があり、気分を高揚させることから会議室のアクセントとして使う企業があります。
もしくは、冷静さや落ち着いた場にしたい場合は青色がベスト。
リラックス効果やストレス軽減を目的とした場には、自然を連想させる緑色や茶色がおすすめです。
広範囲に配色を取り入れなくても、小物や雑貨、オフィスグリーンなどでも効果があります。
このように、色の性質をうまく利用すると、仕事のモチベーション向上の効果が期待できます。
体感温度を変化させる効果
色は体感温度を左右する効果もあります。
たとえば、暖色系の壁紙の空間では体は温かく感じ、逆に寒色系の壁紙では体は寒さを感じるなどです。
夏のインテリアとしては、よく寒色系が使われます。これは青色が持つ清涼感のイメージから、人間の副交感神経が刺激され、体感温度が下がる効果があるからです。
他にも、スポーツ選手の中に、試合に赤い下着を身に着ける人がいます。
これも色の性質が関係しています。
ルーティーンやゲン担ぎとして身に着ける場合もありますが、赤色には交感神経が活性化する作用があります。
交感神経は、気持ちを前向きにしてくれたり、やる気を促す効果があり試合には欠かせません。
赤色のものを身に着け、視覚効果を利用するのもいいですね。
寒さが感じられるオフィスでは、冬場に暖色系のマットを使用すると体感温度上昇が期待できのでおすすめです。
オフィスレイアウトを分かりやすくする効果
オフィスゾーンごとに色をわけると、ゾーニング効果が得られます。
ゾーニング効果とは、目的や用途に合わせて空間を仕切ることを言います。
メリットは、色の配置により、どのようなスペースか目視できるところです。
たとえば、パーティションを取り外し、代わりに床の色を変えてゾーニングしてみましょう。
パーティションがなくなった分、それだけで開放感がうまれます。
また、通路部分とスペース部分の色を変え視覚的に区切る方法もあります。
テレワークが普及する以前は、各部署ごと別れて業務を行うのが一般的でした。
しかし、近年コロナウイルスの影響からテレワークを取り入れる会社が増加。
部署や執務室を区切っていた形から、空間の共有ができる働き方へと変化しました。オフィスも多様化し、デザインも変化しつつあります。
企業ブランディングの定着効果
色は、わたしたち人間の記憶と結びついてインプットされます。
たとえば、マクドナルドや航空会社のJALは、赤色ロゴが特徴的です。
スターバックスと聞くと緑のロゴが浮かぶように、色と企業をセットで定着させる効果があります。
企業や団体等の組織を象徴するカラーのことをコーポレートカラーと言い、シンボルカラーとも呼ばれます。
たとえば、環境関連の業種は、自然を連想させる緑、海に関わる業種には青色、というように、業種からコーポレートカラーを決めると、企業内容がイメージしやすくなります。
ロゴ以外にも、オフィスのエントランスに色を使用すると、来訪者に企業イメージを伝える効果もあり、イメージの定着を促すことができます。
従業員のストレス軽減効果
適度なストレスは、やる気やモチベーションを上げる効果があると言われています。
しかし、ストレス量がいつも適度とは限りません。
ストレスコントロールが期待できる色は、緑や茶色です。
もしくは、青色など。森林のイメージがある緑や茶色は、心身をリラックスさせ、また青色は気持ちを落ち着け、冷静さを取り戻すのにおすすめです。
明るく陽気でポジティブな性質をもつオレンジを取り入れる企業もあります。
緊張をほぐし、パフォーマンスを上げるために、色を活用しましょう。
従業員の集中力向上効果
ワークスペースや会議室など、冷静さが必要なスペースには、青色を取り入れましょう。
なぜなら、青色は気持ちを落ち着け、心拍数を安定させる効果があるからです。
また、青色にはクールや信頼の意味もあります。
他にも時間の流れを遅く感じさせる効果もあり、病院の待合室にも使われます。
来訪者をお待たせする応接室に青色を取り入れるのもおすすめです。
オフィス内装の配色事例
実際にどのような観点で他社が配色を決めているのかイメージしやすいように、実際のWAKURINO(ワクリノ)で施工したオフィス内装の事例をみていきましょう。
事例1
白とグレーを基調に、茶色系の色をメイン、アクセントとして使用しており、落ち着いた印象のオフィスとなっています。
所々にインテリアとして黒を入れることで高級感や重厚感を演出しています。
事例2
コーポレートカラーであるブルーとグリーンをベースカラーとして、自然を感じさせる内装に仕上げています。
引用元:“SQUARE”~心地よい時間、つながりを生む場所~
使っている色が多いですが、ごちゃごちゃとした印象にならないように、メインカラーやアクセントカラーとして、相性の良い色を使うなど配色に工夫が凝らされています。
引用元: “SQUARE”~心地よい時間、つながりを生む場所~
事例3
白やグレーのベースカラーに、ビビットな黄緑色をアクセントとして取り入れているオフィス内装事例です。
パステル系の薄めのカラーを全体的に取り入れることにより、黄緑やオフィスグリーンが際立ち、自然豊かな明るい印象のオフィスになっています。
また、会議室には黒を基調に落ち着いた会話ができるようなスペースになっています。このようにスペースによってメリハリをつけるのがポイントです。
オフィス内装の色選びのコツ
色の効果を最大限に発揮させるのにかかせないのが、配色の割合です。
配色の割合が崩れると、雑多な印象や落ち着きのない印象になります。
割合の法則を抑えておくことで、色全体のバランスが整い、また理想のオフィスに近づけます。
色同士の調和を利用して、居心地の良い空間を目指しましょう。
配色は3色以内が基本
配色のバランスは3色が理想と言われています。
オフィス内は、色を使いすぎないように配分に注意しましょう。
ベースカラー
ベースカラーは、オフィス内でもっとも大きな面積を占める部分です。
全体の70%を目安に壁や床、天井に配分しましょう。
ベースカラーは、メインカラーやアクセントカラーを引き立たせる名脇役的ポジションです。
使う色は、白やベージュなど馴染みやすい色にするのがポイント。
反対にべースカラーが目立ちすぎると配色のバランスが崩れる可能性があるので注意しましょう。
メインカラー
メインカラーは、オフィス内の印象を決定づける、いわば主役となる色です。
カーテンやオフィス家具など、配分は全体の25%程度になるようにしましょう。
メインカラーに使う色は、コーポレートカラーや、企業のイメージカラーなど主役となる色を選ぶのがおすすめ。
色を選ぶ際には、ベースカラーとのバランスを考慮しましょう。
また、メインカラーに暖色系の色を取り入れると空間全体が明るいイメージになります。
アクセントカラー
アクセントカラーは、オフィス内のワンポイントになるカラーです。
空間の10%程度になるようにしましょう。
アクセントカラーは、使用量こそ少ないですが、オフィスでは目立つ存在です。
配色のポイントは、ベースカラーと同系色だと、目立たないので対照的な色を選びましょう。
たとえば、ベースカラーを白、メインカラーが赤の場合、アクセントカラーは黄色などがおすすめです。
目立つ色は使いたいけど、実際に配色してみないとイメージがつかないと思う方は、小物などに取り入れましょう。
アクセントカラーは変更が効きやすいので、従業員の反応などを見ながら随時変更していくことも可能です。
相性の悪い色の組み合わせを避ける
色は良くても、相性の悪い色を組み合わせてしまうと、空間のバランスが崩れ、心理効果が発揮できない可能性があります。
そうならないためにも、配色のポイントとなるのが、色相環です。
色相環とは、色相を輪っか状に配置したものです。
この色相環で、隣り合わせの色もしくは近いところの色は相性が良いとされています。
反対に遠く離れているものを補色と言います。
補色は、お互いの色同士を際立たせ、より鮮やかに見せる効果があります。
補色を使いすぎると落ち着かない印象になるのでバランスに注意しましょう。
たとえばリラックススペースは白やベージュを取り入れ、メインカラーを緑にしたとします。
そこに補色の赤を多く取り入れるとクリスマスのようなにぎやかな印象になり、落ち着かない印象になってしまいます。
このように、使用目的に合わせて色の組み合わせにも配慮することが重要です。
色それぞれが持つ効果をうまく活用する
色にはそれぞれ異なった性質があり、人に与える心理効果も違います。
普段、何気なく見ている看板や広告にもそれぞれ意味が込められています。
たとえば、工事現場でよく見かける黄色と黒の配色などです。
黄色は警告色で目に止まりやすく、黒はその黄色をより際立たせる効果があり、注意を促すために使用されています。
ほかにも、飲食店の看板で赤色を多く使用しているのは、人間の食欲を増進される心理的効果があるからです。
このように、わたしたちの身の回りでは、いろいろな目的で色が使い分けされています。
では、それぞれの色にどのような効果が見込めるのでしょうか。
色別に効果を見ていきましょう。
赤(レッド)
赤色は人間の闘争本能を刺激する色です。
心理効果としては「興奮」や「エネルギー」を生み出します。
積極的な気持ちをもたらすので、会議室や意見交換の場所で取り入れられる傾向にあります。
また、誘目性が高いことから人間の視界に入りやすいのも特徴です。
赤は興奮しやすく疲れやすい傾向があるというのが使用における注意点です。
オフィス全体が赤色だと落ち着かず、疲れやすい環境になってしまうので、赤は小物や雑貨などのワンポイントとして取り入れるのがおすすめです。
青(ブルー)
青色がもたらす心理効果は、「穏やか」「冷静」「クール」です。
青色は興奮を沈め、穏やかな気持ちにさせることから、病院の待合室にも使用されています。
企業の宣伝でも青がよく使用されるのは、人に信頼できる印象を抱かせ、イメージアップを図るためです。
オフィス内でコーポレートカラーとして青色を使用する際は、メインカラーとしてオフィス家具や建具(窓やドア)に用いるのもおすすめです。
企業のアピールを来訪者に伝え、良い雰囲気を感じてもらいましょう。
緑(グリーン)
緑色の心理効果は、「安らぎ」「自然」「癒し」です。
緑は自然をイメージさせ、リラックススペースなど、心身を休ませたい空間に配色するのがおすすめです。
精神的ストレスを軽減し、疲労回復効果もあることから観葉植物としてワークスペースに取り入れる企業もあります。
また、緑色や青色は時間経過が早く感じる効果もあり、応接室など来訪者が待つスペースにもおすすめです。
黄(イエロー)
黄色の心理効果は、「元気」「幸福」「純粋」です。
フレッシュなイメージの黄色は、コーポレートカラーに向いています。
また、エントランスに使用することで来訪者に明るい印象を与える効果も。
使用するときは、アクセントカラーかメインかメインカラーにしましょう。
黄色は警告色でもあり、人の目を惹きつける色です。
黄色の面積が大きいと、集中力に影響し、仕事に指標が出る恐れがありますので、適切に使用しましょう。
茶色(ブラウン)
茶色の心理効果は、「落ち着き」「堅実」「安定感」です。主に緊張を和らげる効果があります。
緑と同じく自然を連想させることから、リラックススペースに用いると、従業員のストレスを緩和する効果も。
また、茶色は、どこか懐かしいと認識されやすい色で、日本人にとっては居心地の良い空間に仕上がるのも特徴です。
一方で茶色は重厚感が強い色でもあります。
ベースカラーとして使用すると、天井が低く見えたり、空間が狭く感じやすくなりますので注意しましょう。
橙(オレンジ)
オレンジ色の心理的効果は「明るい」「ポジティブ」「前向き」です。
オレンジは、創造力や自己表現力が活性化する効果があり、会議室やリラックススペースに適しています。
また、オレンジは親しみやすい色でもあり、企業のコーポレートカラーとしてもおすすめです。
ポイントとしては、ベースカラーとして広範囲に取り入れると、落ち着きのない印象になります。
使用するときは、メインカラーかアクセントカラーとして使いましょう。
白(ホワイト)
白色の心理的効果は「清潔」「純粋」「神聖」です。
そのイメージから、病院やホテルで使用されることが多く、また部屋の壁としても好まれます。
白色は膨張する効果があるので、オフィスを開放的にしたいときにおすすめです。
白はほかの色と相性がよく、奇抜なアクセントカラーを際立たせられる便利な色でもあります。
逆に白一色にした場合は、無機質な印象になるので、ほかの色を上手く活用し、配色を楽しみましょう。
黒(ブラック)
黒色の心理的効果は「威厳」「高級」「重厚」です。
黒色を、エントランスや椅子や会議室の机に使用すると落ち着いた印象になり、また収縮色の特性を利用してスタイリッシュなイメージにするのにも向いています。
リラックススペースのベースカラーとして取り入れる場合は、不安な感情を引き起こす可能性もあるので注意しましょう。
モノトーンな雰囲気にしたい場合、ベースカラーは白色にし、メリハリをつけるために黒色のものを配置すると統一感が出ます。
桃(ピンク)
桃色の心理的効果は「愛情」「可愛い」「幸福」です。
優しい印象から化粧品や子供向けメーカーのコーポレートカラーとして使用されます。
女性や子供がターゲット層の企業は、オフィスにピンクを取り入れてみるのがおすすめです。
色による錯視効果を活用する
ある色は飛び出ているように感じ、またある色は引っ込んで見えるという現象を錯視効果と言います。
色の錯視効果をオフィスに取り入れると、空間を視覚的に変化させることも可能です。
膨張色・収縮色
錯視の一つとして膨張色と収縮色があります。
膨張色とは、暖色系や白色など膨らんで見える効果がある色のことを指します。
オフィスを広く、開放的にみせたい時は白色やベージュをメインカラーに配置しましょう。
反対に、収縮してみえる色は寒色系や黒色のことを言い、収縮色と呼びます。
収縮色を使用すると、オフィス全体が引き締まり、高級感のあるスタイリッシュな印象に。
ですが、収縮色を多く配置すると圧迫感を感じるので、使用する箇所や配分には十分注意しましょう。
軽い色・重い色
軽い色とは、すなわち明度が高い色のことをさします。
明度とは色が表す明暗の強さのことで、明度の数値が高ければ色は明るく、明度が低ければ色は暗くなります。
明るく軽い色は、壁などに使用すると開放的に感じられるのに対し、暗く重い色を配色すると天井が低く感じたり圧迫感を生じます。
オフィスの重量感を考えた場合、天井には軽い色を、床は重い色にすると全体のバランスが整うのでおすすめです。
進出色・後退色
色によっては、実際の距離よりも近くにあるように感じる進出色と、遠くあるように感じる後退色があります。
進出色は、赤色、黄色などの暖色系などの明度の高い色が分類されます。
反対に後退色とは寒色系や黒色のことをさします。
インテリアやカーテンに後退色を使うと部屋に奥行きができた様に見えるため、オフィスの圧迫感が軽減されるのでおすすめです。
企業カラー(コーポレートカラー)を取り入れる
コーポレートカラーとは企業や団体を印象付けるイメージカラーです。
たとえばコカ・コーラやユニクロは、赤色のロゴが頭に浮かびます。
ニトリは緑、ココスファミリーレストランは黄色というように、色と企業が関連して記憶されます。
このように、コーポレートカラーとは、人々に企業のイメージを伝え、アピールする材料とも言えるのです。
コーポレートカラーを選ぶポイントは、企業理念のイメージにあったものを選ぶことです。
たとえば、企業理念が信頼を掲げている場合は、青色を。
明るさや元気な印象をアピールしたい場合はオレンジ色や、黄色などのフレッシュな色を使用しましょう。
他にも、業種から連想させる色を使うのもおすすめです。
飲食店であれば食欲をそそる赤を使用したり、家具関連の企業は茶色を使用するなど、色からイメージを連想させるなどの活用方法もあります。
スペースで配色を使い分ける
使用用途に合わせた色を使用すると、どのような目的の場所か認識しやすくなります。
また、空間に適した色をうまく取り入れることで、さまざまな効果が期待できます。
反対に、目的とは違う効果の色はパフォーマンスを低下させる恐れがあるので、取り扱いには注意が必要です。
では、どのスペースにどのような色を取り入れればいいのか、見ていきましょう。
ミーティングルーム(会議室)
ミーティングルームは、企業の方針や解決策を決める重要な場所です。
従業員のコミュニケーションや話し合いの場としても使用されます。
ミーティングルームのような、さまざまな視点から意見を出し合い、ディスカッションする場には、色の効果も大きく影響します。
落ち着いた環境で冷静に話し合いたい場合は、青色がおすすめです。
床に大胆に使用する企業もありますが、椅子や建具など、ポイントで取り入れても効果が見込めます。
ほかにも、オレンジといった柑橘系の色は、コミュニケーションの活性化が期待できます。
こちらもポイントとして取り入れると、前向きな気分を促す効果が期待できます。
ワークスペース(執務室)
執務室は従業員が多くの時間を過ごすスペースです。
創造力やアイデアを引き出したいときは、赤色の配色を心がけましょう。
また冷静さを促したい場合は、青色がおすすめです。
ただし、赤色、青色などの使い方によっては、かえって従業員の疲れやすさやストレスを助長してしまうため、白やグレーなどのベースカラーにメインカラーやアクセントカラーとして取り入れましょう。
従業員のストレス軽減のために緑を活用するのもおすすめです。
エントランスや応接室
エントランスは企業の顔ともいえるスペースです。
コーポレートカラーを使ったり、青や緑を使用するのも良いとされています。
青や緑は時間経過が短く感じやすいとされているからです。
しかし、壁や床など広範囲に使用する際は圧迫感が出るので注意が必要です。
また、落ち着いた空間にしたいときは、茶色がおすすめです。
リラックススペース(休憩室)
リラックススペースでは、従業員がリフレッシュしやすい環境が望ましいと言えます。
そのため、黄色やオレンジなどポジティブな色を取り入れたり、ストレス緩和やリラックスに効果的な緑色もおすすめ。
合わせて、コミュニケーションの場としたり、反対にプライバシーを守る空間にすると快適な空間に近づけます。
リラックススペースのコンセプトを決める際は、プライバシーに配慮するのか、または、交流の場とするのか事前に考えておくとよりスムーズに配色ができます。
オフィスコンセプトを明確にする
コンセプトとはオフィスデザインの軸となる概念のことをさします。
誰に、どのようなサービスを提供したいのか、そしてどのようなデザインイメージにすると人に伝わりやすいのか、明確にしていくことが重要です。
企業の考えを戦略的に深く浸透させていくためにも、存分に色を活用しましょう。
オフィスの配色を活用して、ビジネスを活性化しよう!
オフィスのクオリティは、オフィスの内装に影響されるものです。
良い空間は、従業員や来訪者に良い印象を与えます。
しかし、頭で分かっていても、一からデザインするのは大変です。
そんな時はWAKURINO(ワクリノ)にご相談ください。
予算内でリノベーションをしたい、業績を上げるために内装デザインを重視したいなど、ざっくりとした要望からさまざまな提案が可能です。
「ワクリノ」
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この記事を書いた人
- ワクリノ編集部スタッフ
- 働き方の進化をコンセプトに、オフィス改善のコンセプト設計から、効率的な運用設計、レイアウトプランニングなど、オフィスの新しい”働きやすさ”と“生産性の向上”を創造し提案していきます。