ワクリノ特集
オフィス内装において重要な壁紙の選び方!色や材質、機能を有効活用
オフィスの印象を左右する壁紙の色や種類はさまざまです。
壁紙はオフィスに足を踏み入れて1番最初に目に入る部分でもあるため、慎重に選びたいもの。
しかし、どのように選べばいいのか分からない人もいらっしゃるのではないでしょうか。
この記事では、壁紙を選ぶ際のポイントや種類について、年間500件以上のオフィスのお悩み解決実績を持つ、WAKURINO(ワクリノ)が分かりやすく解説していきます。
オフィスの移転や改装で壁紙の変更を考えている人は、ぜひ参考にしてみてください。
目次
オフィス内装において、壁紙がオフィスの方向性を決める
壁紙はオフィスの印象を左右する、最も重要なポイントです。
たとえば、白のシンプルな壁紙は清潔感を印象付け、木目調の壁紙は温かみを印象付けます。
このように、壁紙は人に与える印象を左右するため、オフィスの内装では、壁紙の選び方が重要なのです。
オフィス内装における壁紙事例
まずは、他社がどのような方針で、どういった壁紙を選んでいるのか、壁紙の事例をいくつかご紹介します。
事例1
この会社さまは、コーポレートカラーである「グリーン」と「ブルー」の壁紙をうまくつかっています。
引用元:“ SQUARE ” ~心地よい時間、つながりを生む場所~
引用元:“ SQUARE ” ~心地よい時間、つながりを生む場所~
コーポレートカラーを壁紙にそのまま反映している好例と言えるでしょう。
事例2
この会社さまは、壁の一部にアクセントとして石積み調の壁紙を入れています。
全面白一色ではなく、一部にこういったアクセントを入れることで、また違った雰囲気を出すことが可能です。
引用元:22.5坪 増員を踏まえたフレキシブルオフィス
事例3
「オフィスに自然を取り入れたい」という要望が増えてきている中で、オフィスグリーンを壁の一部にアクセントとして取り入れている会社さまもいらっしゃいます。
引用元:壁面グリーン_導入事例
WAKURINO(ワクリノ)ではこうしたオフィスグリーンサービスも行っておりますので、お気軽にご相談ください。
オフィスの壁紙を有効活用するポイント
オフィスの壁紙は、働く従業員にとって常に視界に入るものです。
そのため、壁紙の選び方一つで、従業員のモチベーションを上げたり、集中力を高めたり、良いアイディアを生みやすい空間にすることが期待できます。
そのためにも、壁紙を有効活用するためには、主に次のポイントを押さえておきましょう。
- 目的を明確にする
- 目的に合わせて壁紙の配色を選ぶ
- 目的に合わせて壁紙の材質を選ぶ
- 目的に合わせて壁紙の機能を選ぶ
- オフィスのインテリアとの相性を見る
- コーポレートカラーを取り入れる
- アクセントクロスを取り入れる
それぞれのポイントを詳しく解説していきます。
目的を明確にする
それぞれのスペースごとに、どのような効果が必要なのかを、まず明確にする必要があります。
たとえば、従業員が定例のMTGなどでよく利用する小会議室であれば、「コミュニケーションが促進されるような効果」が重要ですし、来客対応などを行う応接室であれば「企業理念を含めたブランディングイメージを伝える効果」が重要、といった具合です。
まずは、オフィス内装変更に必要な効果、重要視することなどをまとめ、それに合わせて壁紙を選んでいくことが重要です。
目的に合わせて壁紙の配色を選ぶ
配色は、壁紙を選ぶ上で重要な要素の1つです。
なぜなら、色によって期待できる効果が異なるためです。
一般的に、色によって次のような効果が期待されるため、各スペースの目的に合わせて適切な色を選んでいきましょう。
色の種類 | 特徴 |
---|---|
白(ホワイト) | 定番の白色は膨張色とも言われており、広々とした空間を演出する効果があります。 |
黒(ブラック) | 黒色は高級感があり、応接間などに使用すると、契約などの対話を順調に進めやすくなる効果が期待できます。 |
赤(レッド) | 赤色は活気ややる気を与える色のため、会議室などに使用すると、活気溢れる討論が期待できます。 |
橙(オレンジ) | オレンジは親しみやすさを与える色でもあるため、オフィスを明るい雰囲気にしてくれます。 |
緑(グリーン) | 自然を彷彿とさせる緑色は、癒しを与えてくれるため、休憩室に適した色です。 |
青(ブルー) | 冷静さを表す青色をワークスペースに使用することで、仕事に集中しやすい空間ができます。 |
茶(ブラウン) | 自然や大地を思い浮かべる茶色は、温かみやどこか懐かしい空気をオフィスに与えてくれます。 |
また、一色だけではなく色の組み合わせなどでも次のような効果が期待できます。
- マルチミックス:一色だけではなく、複数の色をバランス良く組み合わせたマルチミックスカラーは、空間に深みと独特な世界観を作り出す効果が期待できます。
- フォーマルミックス:黒などのダーク系の木目調と茶系を組み合わせたフォーマルミックスは、シックで重厚感のある空間を演出するでしょう。
目的に合わせて壁紙の材質を選ぶ
壁紙には、主に次の6種類の材質があり、それぞれが違った特性を持っています。
- ビニールクロス
- 木目調の壁紙
- 紙壁紙
- 布(織物)クロス
- オレフィン壁紙
- 無機質系壁紙
こういった素材を色とともに各スペースごとに適切に選んでいくことが重要です。
ビニールクロス
オフィスで一番使われることの多いのが、ビニールクロスです。
主材料に塩化ビニール樹脂などが使用されており、紙などをビニールシートに裏打ちすることで作られます。
ビニールクロスはカラーが豊富で、プリント柄や大理石調の模様が描かれているものや、エンボス加工が施されているものなどがあり、豊富な種類から選択が可能なのがメリットです。
木目調の壁紙
木目調の壁紙には、「コルクシート」と「銘木(銘木)シート」の2種類があります。
木目調の壁紙は、薄くカットしたコルクや天然木に、アルミや紙を裏打ちすることで作られるものです。
木目調の壁紙はカントリー調の空間にすることが可能で、空間全体をスタイリッシュに見せることができます。
しかし、木目調の壁紙は他の素材の壁紙に比べると、費用が高くなる傾向があります。
紙壁紙
紙壁紙には、原料にパルプを使った洋紙タイプの輸入品が多く、エンボス加工が施されたものや、柄が描かれたものなどがあります。
輸入品が多い理由としては、主に欧米で使用されていることが多いためです。
楮(こうぞ)などを使用した和紙タイプや、非木材が原料となっている特殊紙タイプ、フィルム加工を表面に施した合成したタイプもあり、ビニールクロスと同様に種類が豊富です。
一方で、紙壁紙はビニールクロスと比較すると厚みが薄いため、下処理によっては目地が出てしまうことがあるため、施工は紙壁紙を得意とした業者に依頼する必要があります。
布(織物)クロス
布(織物)クロスはパルプなどの化学繊維を組み合わせた不織布タイプや、木綿などの自然素材を使用したタイプ、シルク素材タイプ、サテン素材タイプなどがあります。
高級感を与えてくれるため、ホテルや美術館といった場所に使用されていることが多い素材です。
ホコリが付着しやすいというデメリットがあり、はたきをかけるなどの定期的な手入れが必要となります。
また、水濡れには適さない素材のため、水気のある場所への使用は避けましょう。
オレフィン壁紙
プラスチックの一種を使用した壁紙のことをオレフィン壁紙と呼びます。
オレフィン壁紙はポリエチレンなどの合成樹脂が主な原材料で、ビニールクロスに近い性質をもっているのが特徴です。
ビニールクロスと比較すると、価格が若干高くなる傾向があり、また、施工会社の技術力によっても仕上がりに違いがでやすい素材です。
無機質系壁紙
珪藻土が使用されたものや、漆喰のものが無機質系の壁紙に該当します。
ビニールクロスと比較すると薄く、壁紙の継ぎ目が目立ちやすいことや、お手入れが面倒など、デメリットが目立ちがちですが、ビニールクロスなどにはない個性的な質感を味わえるというメリットもあります。
目的に合わせて壁紙の機能を選ぶ
壁紙によって色や材質、デザインが異なるため、機能も違ってきます。
たとえば、生産性の向上を図りたいワークスペースには、集中力や活発さを高める壁紙が良く、求職者への面接を行うスペースでは、おしゃれでスタイリッシュな雰囲気を与える壁紙が効果的です。
このように、各スペースの目的に合わせて機能を発揮できるように壁紙を選ぶ、という観点も重要です。
オフィスのインテリアとの相性を見る
既存のインテリアをそのまま使用するか、インテリアを変更するかで、壁紙の選び方も変わってきます。
たとえば、既存のインテリアをそのまま使用する場合、相性を確認する必要があるでしょう。
インテリアも壁紙に合わせて変更する場合は、選んだ壁紙に合わせてインテリアを選んでいきます。
コーポレートカラーを取り入れる
壁紙にコーポレートカラーを上手く取り入れることによって、来客や従業員に企業理念などを印象付けやすくなります。
主にエントランス(受付)や応接室など、来客が足を運ぶエリアなどを中心に、コーポレートカラーを取り入れられないか、検討してみましょう。
また、コーポレートカラーが壁には適さない色だった場合には、次に紹介するアクセントクロスなどで部分的に取り入れられないかを検討するのがおすすめです。
アクセントクロスを取り入れる
アクセントクロスとは、その名前の通り、壁紙の一部に違う色や材質のものを取り入れることです。
たとえば、「企業のコーポレートカラーを入れたいけれど、壁を全面的にその色にしてしまうのは難しい」という場合などに有効です。
【スペース別】壁紙を選ぶポイントを解説
スペースによって利用する目的が異なるため、壁紙を選ぶポイントも変わります。
オフィスの代表的なスペースごとの、壁紙の選び方を解説していきます。
ワークスペース(執務室)
業務を行うワークスペースでは、ワークスペース全体を広々と見せる白や、気持ちを落ち着かせる効果のある青などの壁紙が適しています。
消臭や調湿効果のある壁紙や、汚れに強い壁紙を選択することで、ワークスペースをきれいに保つことができるでしょう。
ミーティングルーム(会議室)
集中力を高める空間にしたい場合、討論を活発にしたい場合で壁紙の選び方は変わります。
集中力を高めたいときにはシックな色合いを、討論を活発にしたい場合は明るい色を選択すると良いでしょう。
ミーティングルームが多いオフィスの場合、ミーティングルームごとに壁紙を変えることもおすすめです。
エントランス・応接室
エントランス・応接室は、清潔感を与える壁紙がおすすめです。
また、来訪者を出迎える機会も多いため、ブランドカラーを取り入れられないかも検討しましょう。
応接室のインテリア次第では、高級感を感じられる壁紙もおすすめです。
リラックススペース(休憩室)
リラックススペースは、従業員がしっかりと休憩を取れることを第一に考えた壁紙を選択しましょう。
緑はリラックス効果があると言われており、温かみを感じられるオレンジや黄色などの暖色系も適しています。
また、防音性がある壁紙を選ぶことで、外音から遮断され、よりゆったりと休憩時間を過ごすことが可能です。
また、黄(イエロー)や橙(オレンジ)などの暖色は、コミュニケーションを取る上でも最適な色のため、休憩時間に従業員同士の交流を活発にする効果も期待できます。
壁紙一つでオフィスは一気に変わる!
壁紙1つでオフィスの印象を大きく左右します。
来訪者からの印象だけではなく、従業員も壁紙1つでモチベーションが上がったり集中力が上がったりと、さまざまな効果が期待できます。
オフィス内装変更によって、企業の業績に良い影響を最大限もたらすためにも、各スペースで使う壁紙選びは慎重に行いましょう。
WAKURINOでは、「従業員の満足度を高めたい」「内装をこんなコンセプトで変えたい」などざっくりとしたご要望があれば、そこから最適なオフィス内装の提案を行うことが可能です。
まずは、お気軽にご相談ください。
「ワクリノ」
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この記事を書いた人
- ワクリノ編集部スタッフ
- 働き方の進化をコンセプトに、オフィス改善のコンセプト設計から、効率的な運用設計、レイアウトプランニングなど、オフィスの新しい”働きやすさ”と“生産性の向上”を創造し提案していきます。