ワクリノ特集

オフィス内装におけるコンセプトの決め方!実際の策定事例も解説

2024.07.26
オフィス内装

オフィス内装を変更する際に重要なのが、オフィス内装のコンセプト決めです。

なぜなら、コンセプトは、オフィス内装変更を行う上での「軸」になるからです。

実際に、コンセプトが決まらないままデザインやレイアウトを決めてしまうと、一貫性がなく、ごちゃごちゃしたオフィス内装になってしまったり、無駄な費用がかかってしまう可能性もあります。

この記事では、そんなオフィス内装変更におけるコンセプトの重要性や、決め方のコツ、実際のコンセプト事例などを、年間500件以上のオフィスのお悩み解決実績を持つ、WAKURINO(ワクリノ)が分かりやすく解説していきます。

 

オフィス内装はコンセプトが重要

先にも述べた通り、オフィス内装を施工する前に、コンセプトを決めることは重要です。

コンセプトを明確にすることで、どのような内装にするかを決める1つの軸ができるため、デザインやレイアウトの判断に迷った時に、「このコンセプトであれば、こうすべき」または、「このコンセプトだから、ここはやめた方が良い」などと、判断がしやすくなります。

また、企業が大切にしている理念などの要素も入れやすくなりますし、かかる費用にも大きな影響が出てきます。

一貫性があり、企業理念などが盛り込まれたデザイン、レイアウトにするためにも、予算内でオフィス内装変更を進めていくためにも、土台となるコンセプトを事前にしっかりと決めておきましょう。

 

オフィス内装のコンセプトを決めるメリット

オフィス内装のコンセプトを決めることで、具体的に次のようなメリットがあります。

  • 必要な内装工事の取捨選択がしやすく、コスト削減しやすくなる
  • オフィス自体がブランディングになる
  • 従業員が働きやすい職場環境をつくりやすくなる
  • インテリア選びなどがしやすくなる
  • オフィスを通して企業理念を従業員に浸透させることができる

それぞれ具体的に、どのようなメリットなのかを見ていきましょう。

 

コスト削減したいときに、必要な内装工事の取捨選択がしやすい

コンセプトを明確にしておくことで、コンセプトに沿った内装工事に絞り込むことができます。不要な工事を省くことができるため、コストを削減しやすくなるでしょう。

たとえば、「シンプル・モダン」をコンセプトにするなら、過剰な装飾は避け、シンプルでスタイリッシュな内装に留めることができます。凝った造作を省くことで、工事費用を抑えることが可能です。

また、コンセプトに基づいて優先順位をつけることで、予算が限られている場合でも、コンセプトを実現するために最も重要な工事から着手することができます。コンセプトなしでは、どの工事から手をつけていいのか判断がつきにくいものです。

しっかりとコンセプトを決めておけば、予算内で最大限コンセプトを実現する工事プランを立てられるはずです。コストを意識したオフィス内装を行うためにも、コンセプト決めが欠かせません。

 

オフィス自体がブランディングになる

コンセプトに基づいてオフィスをデザインすることで、来客へのアピールにもなり、企業イメージの向上につながるでしょう。

オフィスは企業の顔とも言えます。オフィスを訪れた人は、その企業の雰囲気を肌で感じ取ります。「この会社はこういう会社なんだ」というイメージを持つきっかけになるのです。

たとえば、「環境にやさしい」という企業イメージを打ち出したいなら、オフィスに木材を多用したり、グリーンを豊富に取り入れたりするのが効果的でしょう。自然の恵みを感じられるようなオフィスデザインは、環境意識の高さをアピールできます。

また、「クリエイティブな企業」として認知されたいなら、オフィスにアートを飾ったり、遊び心のある空間を作ったりするのがおすすめです。型破りなデザインにすることで、「型にとらわれない革新的な企業である」と印象付けることができます。

来客用のスペースはもちろん、従業員が働くスペースにいたるまで、コンセプトを反映させることで、オフィス全体が企業ブランディングのツールとして機能するようになります。

 

従業員が働きやすい職場環境を作りやすくなる

従業員目線に立ったコンセプト設計をすることで、従業員が働きやすい職場環境を作ることができます。従業員の満足度や生産性の向上が期待できるでしょう。

オフィスは従業員にとって第二の家と言っても過言ではありません。従業員がオフィスで快適に過ごせるかどうかは、仕事のパフォーマンスに直結する重要な問題です。

そのためにも、コンセプト設計の段階から、従業員のニーズを十分に汲み取ることが大切です。デスクワークが中心なのか、打ち合わせや商談が多いのか、リラックスできるスペースが欲しいのかなど、従業員の働き方に合わせてコンセプトを練り上げましょう。

従業員一人ひとりが能力を最大限に発揮できるよう、コンセプトに基づいて働きやすい環境を整えることが大切です。

 

インテリア選びなどもしやすくなる

コンセプトが明確になっていれば、それに沿ったインテリアを選ぶことができます。家具やオフィスグリーンなど、インテリアのトータルコーディネートがしやすくなるのです。

オフィスのデザインを考える際、インテリアの選定は欠かせません。家具やカーテン、照明、アート、グリーンなど、部屋を彩るすべての要素がデザインに影響を与えるからです。

コンセプトなしでインテリアを決めていくのは至難の業です。家具がバラバラでは、統一感のない空間になってしまいます。デザインテイストの異なるインテリアを組み合わせてしまうと、かえって安っぽい印象を与えかねません。

コンセプトありきでインテリアを選べば、家具から小物まで統一感のあるデザインでまとめることができます。

たとえば、「wood × white」をコンセプトにするなら、木目調の家具と白を基調にしたインテリアを選定すればよいでしょう。「モノトーン」がコンセプトなら、黒と白で統一感を出すのが効果的です。

コンセプトに合わせてインテリアをコーディネートすることで、職場としての機能性を損なうことなく、おしゃれで洗練された空間を演出することができるはずです。

従業員のセンスだけに頼るのではなく、プロと相談しながらインテリアを選んでいきましょう。

 

オフィスを通して企業理念を従業員に浸透させることができる

企業理念はあるだけでは意味がありません。経営のあらゆる場面で体現していくことが大切です。オフィスのデザインもまた、企業理念を体現する絶好の機会と言えるでしょう。

たとえば、企業理念に「従業員第一主義」を掲げているなら、従業員がリラックスできるようなカフェやラウンジを設けることで、理念に沿った企業の姿勢を示すことができます。「挑戦と革新」の理念を持つ企業なら、自由な発想を促すようなクリエイティブな空間づくりが効果的かもしれません。

このように、企業理念を可視化したコンセプトでオフィスを設計することで、オフィスが企業理念の体現の場となります。オフィスで過ごす従業員は自然と企業理念に触れることになるでしょう。社内ブランディングや、従業員教育の面でも一役買ってくれるはずです。

オフィスは企業理念の体現の場であることを意識し、理念から外れることのないようコンセプトを設定することが重要です。

 

オフィス内装のコンセプトを決めるコツ

オフィス内装のコンセプトを決めるコツは、社内でさまざまな棚卸しを行うことです。

たとえば、現在のオフィスが抱える課題や従業員の不満などを、ヒアリングやアンケートで収集したり、今一度「自社の強みって何だろう?」「自社が目指すのはどういう会社なのだろう?」ということを話し合うのもよいでしょう。

さまざまな方向性の意見を一度棚卸しした上で、1つのコンセプトに落とし込んでいきます。

具体的には次のようなコツを押さえつつ、コンセプトを決めていきましょう。

  • 現在のオフィスの課題を確認する
  • オフィス内装を変更する目的を明確にする
  • 各部署の従業員にヒアリングシートやアンケートを実施
  • 配色やデザインはコーポレートカラーやブランディング中心に検討する
  • 他社のオフィスコンセプト事例をたくさん見る
  • 自社だけで決めるのではなく、専門業者へも相談する

 

現在のオフィスの課題を把握する

現在のオフィスにどのような課題があるのかを把握することが、コンセプト決めの第一歩です。
レイアウトの問題、導線の問題、スペース不足など、課題を洗い出しましょう。

課題を把握する際は、思い込みの排除や、客観的な現状分析が何より大切です。
普段何気なく使っているものこそ、実は問題を抱えていたりします。
課題を整理する際は、課題の背景にも目を向けることが重要です。

なぜ、その課題が発生しているのか、根本的な原因は何なのかを探っていきます。根本原因がわかれば、解決の方向性も見えてくるはずです。

たとえば、会議スペースが足りないという課題があるとしましょう。

その原因が、会議のために突発的にミーティングスペースを確保しようとするからだとわかれば、スケジュール管理の見直しという解決策が浮かんできます。

一方で、そもそもミーティングスペースが少ない、あるいは使いづらいことが根本原因だとすれば、レイアウトの見直しが必要だと考えられます。

このように課題の原因を探ることで、コンセプト設計のヒントが得られるはずです。

 

オフィス内装を変更する目的を明確にする

「なぜ、オフィス内装を変更するのか」という目的を明確にしましょう。
働き方改革のため、生産性向上のため、ブランディング強化のためなど、目的を具体的にすることも大切です。

漠然と「いい感じのオフィスにしたい」では、デザインの方向性が定まりません。
目的を明確に言語化することで、初めてコンセプトが立ち上がってきます。

内装変更の目的は、経営課題と密接に結びついています。売上アップ、人材確保、イノベーション創出など、経営における課題解決のツールとしてオフィス内装を位置付け、コンセプトを固めていくのです。

経営層の意向をヒアリングし、会社が目指すゴールを確認することが重要です。

その上で、内装変更でどのように経営課題解決に貢献できるかを考えていきましょう。

 

各部署の従業員にヒアリングやアンケートを実施

オフィス内装変更の際には、実際にオフィスを使う従業員の意見を聞くことが重要です。
各部署の従業員にヒアリングやアンケートを実施し、要望や提案を吸い上げましょう。

従業員は日々の業務の中で、オフィスの不便さや改善点に気づいているはずです。
そうした生の声を拾い上げることで、コンセプト設計に役立つ情報が得られます。

ヒアリングの際は、単に不満を聞くだけでなく、理想のオフィスについても聞いてみることが大切です。
「こんなオフィスだったら働きやすい」という従業員の意見は、コンセプトを考える上での重要なヒントになります。

たとえば、「フリーアドレスがいい」「個室が欲しい」など、働き方についての意見が多数挙がれば、それを実現するようなコンセプトを設定できるかもしれません。

「緑が多い方がいい」「木の温もりが欲しい」といった意見からは、「自然」「癒し」といったコンセプトが浮かんできます。
アンケートでさまざまな意見を集めた上で、共通項を見つけ出すことが重要です。

従業員の総意とも言えるポイントを抽出し、コンセプトの骨子を固めていくことができるはずです。
一人ひとりに全面的に寄り添うのは難しくても、多くの従業員の共感を得られるコンセプトを目指していきましょう。

 

他社のオフィスコンセプト事例をたくさん見る

他社がどのようなコンセプトでオフィスをデザインしているのかを参考にするのもおすすめです。

写真や事例集を見たりして、社内からだけではなく、世の中の働き方や就労意識の変化、トレンドなどにも目を向けて、アイデアを膨らませていきましょう。

また、同業他社のオフィスを見ることで、業界の常識やトレンドを把握することもできます。
「うちの会社もこれくらいのレベルは目指したい」という1つの基準を見出せるかもしれません。

一方で、同業他社と似たようなデザインは避けたいものです。
どこにでもあるようなオフィスでは、自社の独自性を打ち出せません。
常識の枠組みにとらわれず、自社らしさを追求することが重要です。

そのためにも、業界の垣根を越えて、異業種のオフィスデザインを見るのもおすすめです。
新しい発想やヒントが得られる可能性があります。

また、コンセプトを考える際は、「自分だったらこんなオフィスで働きたい」という理想像をイメージするのも効果的です。
事例を見ながら、そのオフィスで働く自分をシミュレーションしてみるのです。

自分が心から「働きたい!」「ここにいたい!」と思えるようなコンセプトこそ、目指すべきゴールと言えるでしょう。
リアリティを持って、没頭できるほどワクワクするコンセプトを考え抜くことが大切です。

 

自社だけで決めるのではなく、専門業者へも相談する

コンセプト決めは、自社だけで行うのではなく、オフィスデザインの専門業者に相談するのもおすすめです。
さまざまな業界のオフィス内装や時代による変遷を見てきたプロの意見を取り入れることで、より良いコンセプトを決めることにつながります。

オフィスデザインのプロは、数多くのオフィス設計に携わった経験を持っています。
何が良いコンセプトで、何が現実的でないコンセプトなのか、見極める目を備えています。

漠然としたイメージしかないような段階でも、プロに相談することで具体的なコンセプトを引き出してもらえるかもしれません。

「こういうオフィスにしたい」というあいまいな思いを、明快なコンセプトに昇華させるサポートが期待できます。
プロの視点で自社の課題を分析してもらうのも有効でしょう。
社内ではなかなか気づけないような課題や、思い込みから抜け出せないような先入観を指摘してもらえるはずです。

コンセプトの実現可能性についても、プロの意見は参考になります。
予算面、工期面の制約を考慮しながら、現実的なコンセプトを固めていく必要があります。

机上の空論では意味がないのです。
プロのアドバイスを受けながら、粘り強くコンセプトを練り上げていくことが重要です。

妥協せず、納得のいくまで検討を重ねましょう。

 

オフィス内装を決める際にはコンセプト決めを必ず行おう!

オフィス内装のコンセプト決めは、多くのメリットがあります。

以下、6つのコツを押さえてコンセプト作りを行い、ブランディングに活用してみましょう。

  • 現在のオフィスの課題を把握する
  • オフィス内装を変更する目的を明確にする
  • 各部署の従業員にヒアリングやアンケートを実施
  • 他社のオフィスコンセプト事例をたくさん見る
  • 自社だけではなく、専門業者へも相談する

上記の中でも、課題把握や目的の明確化、専門業者の活用はいますぐにでもできる方法です。
社内で十分に検討し、ブランディングを成功させるようなオフィス内装を目指しましょう。

その上で、専門業者に依頼するなら、内装のコンセプト決めからサポートしている「WAKURINO(ワクリノ)」にぜひご相談ください。

 

「ワクリノ」

お電話:050-5785-7200(受付時間9:00〜17:00)※土/日/祝以外
メール:こちらより24時間ご相談を受け付けております。

オフィス移転・リノベーションをお考えの方必携!お役立ち資料はこちら オフィス移転・リノベーションをお考えの方必携!お役立ち資料はこちら

この記事を書いた人

ワクリノ編集部スタッフ
働き方の進化をコンセプトに、オフィス改善のコンセプト設計から、効率的な運用設計、レイアウトプランニングなど、オフィスの新しい”働きやすさ”と“生産性の向上”を創造し提案していきます。

お気軽にお問合せ下さい!対応地区:関東地区・関西地区・九州地区