ワクリノ特集
【生産性向上】オフィスの会議室の内装デザイン・レイアウトのポイント!
会議室は社内ミーティングや来客対応、面接など様々な場面で使用される場所です。
意思決定に関わるケースの多い会議室において、内装デザイン・レイアウトは非常に重要なポイントと言えます。
しかし、「オフィスの会議室はどのような内装にするべき?」「従業員の効率が上がる会議室の内装やレイアウトはどうすればいいかわからない」といった疑問が出てくるでしょう。
そこでこの記事では、オフィス内で会議室の内装が業務に与える影響や効果的なレイアウトのポイントを年間500件以上のオフィスのお悩み解決実績を持つ、WAKURINO(ワクリノ)が分かりやすく解説していきます。
オフィスの内装工事の担当をしている方はぜひチェックしてみて下さい。
目次
会議室の内装はミーティングの質に大きく影響する
リモートワークや在宅勤務が一般的になりつつある現代において、オフィスの会議室の内装は、ミーティングの質や業務効率に大きな影響を与えます。
実際に一般社団法人 日本オフィス家具協会が、首都圏に勤務するワーカー3,316名に対して行った「オフィスワーカーから見た、オフィス環境ニーズのトレンド」の調査結果によれば、約65%の人がオフィス環境の良し悪しが仕事の成果に影響すると回答。
この調査結果から、オフィスの中で重要な意思決定や議論が行われる会議室の内装は、単なる美観の問題ではなく、従業員のパフォーマンスやミーティングの質に直結する重要な要素であると言えます。
オフィスの中でも特に重要なスペースである会議室の内装デザインやレイアウトには十分に注意を払い、慎重に検討していきましょう。
会議室の効果的な内装事例
他社がどのような観点で会議室のレイアウトを検討しているのか、まずは実際にWAKURINO(ワクリノ)が手がけた会議室の施工事例をご紹介します。
事例1
「カフェのような居心地の良いオフィス」をコンセプトにしたオフィス内装事例です。
会議室もそういったコンセプトに合わせて設計、レイアウトされています。
たとえば、以下はオフィスの執務スペースの近くにある、気軽に 打ち合わせができるスペースです。
また、8〜10名用の会議室は、余白が広く取られていて、開放感があります。
さらに、こういったシアター型の会議室も広々とした印象です。
事例2
「自由に、自分らしく働くオフィス」をコンセプトにしたオフィス内装事例です。
移転前に行なった職場環境アンケートの「狭くて働きづらい」「休憩スペースがない」「食事をする場所も少ない」「集中して働く場所がない」などの意見から、『カジュアルなオフィス』『ABW』『ドリンクバー』『リラックススペース』などの改善プランを盛り込んだオフィスデザインを提案。
引用元:「シンカ」自由に働き、自分らしく働くオフィス
ちょっとした少人数ミーティングや打ち合わせができるスペースですが、気軽にコミュニケーションが生まれやすい開放的な設計になっています。
執務スペース横には3〜4名で会議ができるミーティングスペースも。こちらもパーテーションがグリーンで代用されており、非常に開放的な印象です。
個室の会議スペースもあります。
クリエイティビティや想像力が掻き立てられるモダンでおしゃれな内装となっています。
事例3
「四季を感じさせる空間作り」をコンセプトにしたオフィス内装事例です。
自然を感じさせる空間は心を落ち着かせ、集中力を高める効果があります。
そこに集う仲間と環境に魅せられ、自然と人が集まる場所をデザイン。
自然を感じることで、オフィスワーカーの眠っている感性を引き出します。
引用元:“ SQUARE ” ~心地よい時間、つながりを生む場所~
会議室は低めのパーテーションを使用し、開放的な印象の空間設計となっています。
引用元: “SQUARE ” ~心地よい時間、つながりを生む場所~
引用元:“ SQUARE ” ~心地よい時間、つながりを生む場所~
オフィス内で会議室の内装を効果的に活用するポイント
オフィス内で会議室の内装を効果的に活用するためには、利用目的別に分けることが重要です。明豊ファシリティワークス株式会社が発表した「業務効率化や生産性向上を目的とした オフィス環境の導入に関する調査事業 報告書」によると、オフィスの環境維持や運用、働き方改革のためにも会議室の改善が重要と指摘しています。
インテリアやレイアウトにも力を入れることで、従業員満足度やパフォーマンスの高い職場環境の構築が可能です。
具体的にオフィス内で会議室を分ける際のポイントは以下の通りです。
- 会議室の広さを利用目的別に分ける
- 会議室の色を利用目的別に分ける
- 会議室の家具を利用目的別に分ける
- 会議室の照明を利用目的別に分ける
- 会議室のレイアウトを利用目的別に分ける
それぞれ順に解説します。
会議室の広さを利用目的別に分ける
会議室の広さは、参加人数や会議の種類に応じて適切に設定することが重要です。
広すぎる空間は非効率的ですが、狭すぎる空間は参加者のストレスにつながります。
会議の目的に合わせて最適な広さを確保することで、円滑なコミュニケーションと効率的な進行を実現することができるのです。
少人数の打ち合わせであれば、6畳から8畳程度の小さめの会議室でも問題ありません。
2〜4人での短時間の会議には、コンパクトな空間の方が適しているでしょう。
一方で、10名以上が参加する会議では、ゆとりのあるスペースが求められます。
一人当たり1.5〜2平方メートル程度の広さを確保することで、窮屈さを感じることなく会議に臨むことができます。
さらに大人数の会議では、より広い空間が必要です。
30名以上が集まる全体会議では、一人当たり1平方メートル以上のスペースを用意することが望ましいでしょう。
加えて、プロジェクターやスクリーン、ホワイトボードなどの設備を利用する場合は、それらを配置するためのスペースも十分に確保しておく必要があります。
目的に沿った広さの会議室を用意することで、参加者のモチベーションを高め、活発な議論を促すことができるのです。
会議室の色を利用目的別に分ける
会議室の色は、参加者の心理状態や行動に大きな影響を与えます。
逆に言えば、目的に応じて適切な色を選ぶことで、会議の生産性を高めることができるのです。
重要な意思決定を行う会議では、落ち着いた色合いが適していますが、ネイビーブルーやグレーなどの落ち着いた色を選ぶことで、会議の緊張感を高め、参加者の集中力を維持し易くなります。
新商品のアイデア出しなどの場合は、意見が出やすいように、明るく活発な雰囲気が求められるでしょう。
その様な場合にはオレンジやイエローなどの暖色系の色を用いると、創造性を刺激し、参加者の積極性を引き出すのに役立ちます。
グリーンなどの自然の色を取り入れれば、リラックスした雰囲気を演出し、自由な発想を促すこともできるでしょう。
会議室の色彩は、企業のブランドイメージを反映する役割も果たします。
企業カラーを取り入れることで、社員の帰属意識を高め、企業文化を醸成することができるのです。
ただし、壁全面に派手な色を使うのは避け、アクセントカラーとして取り入れる程度に抑えましょう。
白や黒などの無彩色を基調としながら、企業のイメージに合う色合わせを行うのがおすすめです。
また、会議室の内装に用いる材質も、色彩と同様に重要な要素の一つです。
木材や石材などの自然素材を取り入れることで、温もりのある雰囲気を演出することができますし、ガラスやメタルなどのモダンな素材を使用することで、洗練された印象を与えることも可能です。
このように、企業のブランドイメージや会議の目的に合わせて、適切な色と材質を選ぶことが重要なのです。
会議室の家具を利用目的別に分ける
会議室の家具は、利用目的に合わせて選ぶことが重要です。
ミーティングの種類や人数、目的によって、最適な家具のデザインや機能が異なりますますが、重要な意思決定を行う会議では会議の緊張感を高め、参加者の集中力を維持する効果のある、落ち着いたデザインの重厚感のあるテーブルと椅子が適しています。
一方で、新商品のアイデア出しなどが行われる会議では、グループワークやディスカッションに合わせて自由に配置を変えられる可動式の家具が効果的です。
また、カラフルなデザインの家具を取り入れることで、創造性を刺激し、参加者の積極性を引き出す効果も見込めます。
このように、会議室の家具も、社員のモチベーションに影響を与える重要な要素の一つです。
それぞれの会議の目的やイメージに合わせて、適切な家具を選びましょう。
会議室の照明を利用目的別に分ける
会議室の照明は、参加者の集中力や心理状態に大きな影響を与えます。
利用目的に応じて適切な照明を選ぶことで、会議の生産性を高めることができるのです。
重要な意思決定を行う会議では、明るすぎない落ち着いた照明が適しています。柔らかな間接照明を用いることで、会議の緊張感を和らげつつ、参加者の集中力を維持する効果が期待できるためです。
明るく活発な雰囲気が求められるアイディア出しなどの会議では、天井全体を明るく照らす全般照明を用いることで、参加者の積極性を引き出す効果が見込めます。
また、会議室の照明は、次のような色温度がもたらす効果も考慮していく必要があります。
昼白色:集中力を高め、作業効率を上げる効果があるとされています。
電球色:リラックスした雰囲気を演出し、コミュニケーションを円滑にするのに適しています。
会議の目的や時間帯に合わせて、色温度を調整できる照明設備を導入することが望ましいと言えるでしょう。
照明の制御方法も、会議室の利便性を高める上で重要な要素の一つです。
調光機能や色温度の切り替えができる照明器具を用いることで、シーンに合わせた最適な照明環境を実現することができます。
人感センサーや照度センサーを活用することで、省エネルギーにも配慮できます。
会議の目的やイメージに合わせて、最適な照明選びをしていきましょう。
会議室のレイアウトを利用目的別に分ける
会議室のデスクのレイアウトとしては以下のように様々な種類があります。
- 対面型
- 島型
- Uの字型
- ロの字型
- スクール型
- シアター型
会議の質を高めるためには、これらのレイアウトを会議室の利用目的によって変えることが重要です。
近年ミーティングの種類も多様化しているので、家具を固定ではなく、可動式にすることで柔軟に変更ができるのでおすすめです。
少人数会議、面談
少人数会議や面談を実施する際は、意見交換のしやすい島型レイアウトを意識しましょう。
参加者が向かい合って座ることで、アイコンタクトを取りやすく、直接的なコミュニケーションが可能になります。
テーブルの大きさは、参加人数に応じて適切なサイズを選ぶことが重要です。
課、チーム単位でのプレゼンテーションや定期ミーティングなど
10名程度が参加する会議では、ロの字型やコの字型のレイアウトがおすすめです。
プレゼンテーションを行う場合は、スクリーンに注目が集まるよう、机をスクリーンに対して垂直に配置するとよいでしょう。
また、ホワイトボードを活用する場合は、参加者全員から見やすい位置に配置しましょう。
勉強会、研修など
勉強会や研修では、講師の話を聞くことが中心となるため、スクール形式のレイアウトが適しています。
机と椅子を整然と並べることで、参加者が前を向いて着席しやすくなります。
教材の配布やグループワークを行う場合は、机の間隔を広めに取ることで、スムーズな移動が可能になるでしょう。
ディスカッションが必要な場合
勉強会や研修でディスカッションを行う際は、円卓や島型のレイアウトを取り入れるのが効果的です。
参加者が互いの顔を見ながら話せる環境を整えることで、活発な意見交換を促すことができます。
テーブルの大きさは、参加人数に応じて適切なサイズを選びましょう。
部の全体ミーティングなど
部門単位の全体会議では、多人数が参加するため、シアター形式のレイアウトが適しています。
椅子をスクリーンに向けて整列させることで、参加者全員がプレゼンテーションを見やすくなります。
最前列と 画面スクリーンとの間には、十分な距離を確保し、参加者の視界を遮らないよう配慮することが重要です。
秘匿性の高いミーティング、幹部ミーティングなど
機密情報を扱う会議や、経営幹部が参加する会議では、プライバシーを確保できる個室型の会議室が求められます。
テーブルと椅子は、シンプルかつ高級感のあるデザインを選ぶことで、会議の重要性を演出することができます。
また、遮音性の高い壁材を用いることで、会議の内容が外部に漏れるのを防ぐことも大切です。
Web会議など
Web会議を行う際は、参加人数に応じて適切なレイアウトを選ぶ必要があります。
少人数の場合は、個人のデスクで十分ですが、大人数が参加する場合は、会議室に大型モニターとカメラを設置するのが効果的です。
モニターは、参加者全員の顔が映るよう、適切な位置に配置。マイクとスピーカーの音質にも気を配り、円滑なコミュニケーションが取れる環境を整えましょう。
少人数でのWeb会議に適したレイアウト
少人数のWeb会議では、個人のデスクを使用するか、少人数用の会議室を利用するのがよいでしょう。
モニターやカメラは、参加者の目線の高さに合わせて設置することで、自然な対話が可能になります。背景には、できるだけシンプルな壁面を選ぶことで、相手に与える印象を良くする効果が期待できます。
大人数でのWeb会議に適したレイアウト
大人数が参加するWeb会議では、会議室に大型モニターとカメラを設置するのが効果的です。
モニターは、50インチ以上の大きめのサイズを選ぶことで、参加者全員の表情を読み取りやすくなります。カメラは参加者の顔が隠れないよう、適切な高さと角度で設置しましょう。
この時、マイクとスピーカーは、ハウリングを防ぐため、適切な距離を保って配置することが求められます。
ランチミーティング、コミュニケーションミーティングなど
ランチミーティングやコミュニケーションミーティングでは、リラックスした雰囲気の中で会話を楽しむことが目的となります。
円形や楕円形のテーブルを使用することで、参加者同士の一体感を高めることができます。椅子は、ソファやベンチなどのカジュアルなデザインを選ぶことで、くつろいだ雰囲気を演出することが可能です。
また、テーブルの高さを調整できるようにすることで、食事がしやすい環境を整えるなどの工夫も効果的です。
会議室に必要なスペースを最低限確保する
オフィスの会議室に必要なスペースは、人数によってある程度決まっているため、人数に合わせて会議室のレイアウトをすることが重要です。
ここでは、人数ごとに最低限必要なスペースを解説します。
4〜6人の場合
4〜6人程度の少人数会議では、一人当たり1.5〜2平方メートル程度のスペースを確保するのが理想的です。6人で会議を行う場合、9〜12平方メートルの広さが必要になります。
テーブルや椅子、ホワイトボードなどの家具を配置する際は、参加者が窮屈に感じないよう、さらに余裕を持たせましょう。
10名程度の場合
10名程度が参加する会議では、一人当たり1.2〜1.5平方メートル程度のスペースを用意するのがよいでしょう。10人で会議を行う場合、12〜15平方メートルの広さが求められます。
プレゼンテーションを行う際は、スクリーンや演台を配置するためのスペースも考慮する必要があります。
また、参加者が自由に移動できるよう、テーブルと椅子の間隔も考えた広さにしましょう。
30名以上の場合
30名以上が参加する大規模な会議では、一人当たり1一人当たり1平方メートル以上のスペースを確保することが望ましいとされています。50人規模の会議であれば、50平方メートル以上の広さが必要になります。
シアター形式のレイアウトを採用する場合は、椅子の間隔を十分に取ることで、参加者が快適に着席できるよう配慮することが大切です。
また、非常口や避難経路についても検討し、安全性への配慮も忘れずに行いましょう。
オフィス内装の中でも会議室はこだわるべき優先箇所の1つ!
オフィスの内装を考える際、会議室は特に重要な空間の一つと言えるでしょう。
会議室は、社内外の人々が集い、アイデアを共有し、重要な意思決定を行う場です。
快適で機能的な会議室を設計することで、コミュニケーションの活性化や生産性の向上を図り、ビジネスの成功につなげることができるのです。
会議室の内装を効果的に設計するためには、利用目的に応じて広さや色彩、家具、照明、レイアウトを適切に選ぶことが重要になります。
加えて、参加人数に合わせた十分なスペースを確保し、快適な環境を整えることも欠かせません。
会議室づくりには、デザイン性と機能性の両立が求められるのです。
「どのようにしたら良いかわからない」と、会議室の内装に悩んだら、ぜひWAKURINO(ワクリノ)にご相談ください。
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この記事を書いた人
- ワクリノ編集部スタッフ
- 働き方の進化をコンセプトに、オフィス改善のコンセプト設計から、効率的な運用設計、レイアウトプランニングなど、オフィスの新しい”働きやすさ”と“生産性の向上”を創造し提案していきます。