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【事例あり】おしゃれなデザインのオフィスを作るには?依頼先の選定ポイントを解説
現代のビジネスシーンにおけるオフィスは、単なる作業スペースに留まりません。企業の顔であり、従業員のモチベーションや生産性、さらには採用力にも影響を与える重要な役割を担っています。
しかし、いざ「おしゃれなオフィス」を目指そうとしても、どのような点に注意すればよいのか悩む方も多いのではないでしょうか。
この記事では、おしゃれなデザインのオフィスを作るメリットから、具体的なプランニングのポイント、さらには信頼できる依頼先の選び方まで解説します。
目次
おしゃれなオフィスを作るメリット
おしゃれなオフィスは見た目の美しさだけでなく、企業経営におけるさまざまなメリットをもたらします。
ここでは、デザイン性の高いオフィスが企業にもたらす主なメリットをご紹介します。
企業ブランディングの向上
おしゃれなオフィスは、企業ブランディングを効果的に向上させます。
エントランスや応接スペースに企業理念やブランドカラーを巧みに取り入れたデザインを施すことで、訪問する顧客や取引先に対して、企業の先進性や信頼性を強く印象づけるきっかけとなります。
洗練されたデザインのオフィス空間は、単に「おしゃれ」であるだけтелではありません。
社内外に対するブランドイメージの構築に貢献し、企業の認知度向上や競争力の強化にも期待できるでしょう。
採用力の強化
魅力的なオフィス環境は、採用競争において大きな強みとなります。
特に若い世代の求職者は、給与や待遇に加えて働く環境を重視する傾向にあります。
自社のウェブサイトや採用パンフレット、SNSなどを活用したデザイン性の高いオフィスのアピールは、他社との差別化を生み、優秀な人材の獲得に繋がることが期待できるでしょう。
また、従業員が自社のオフィスに誇りを持ち、知人に紹介したくなるような環境であれば、リファラル採用を促進しやすくなります。
従業員のエンゲージメント向上
従業員が一日の大半を過ごすオフィスが快適な空間であるほど、従業員の企業への帰属意識、いわゆるエンゲージメントを育む土壌となります。
機能的かつデザイン性の優れたオフィス空間は、従業員のリラックスを促し仕事への集中力を維持しやすくなります。
生産性と創造性の向上
デザイン性の高いオフィスは、従業員の生産性と創造性を刺激します。
集中して作業に取り組める個別ブースや、静かで落ち着いた雰囲気のワークスペースを設けることで、従業員ののびのびとした発想を促す効果が期待できます。
また、オープンなコラボレーションスペースは従業員同士のコミュニケーションを促し、部門を超えた交流から新しい視点やイノベーションが生まれやすくなるでしょう。
コミュニケーションの活性化
おしゃれなオフィスデザインは、部門を超えたコミュニケーションを促進します。
意図的に設計された共有スペースや、魅力的なカフェテリア、リラックスできるラウンジなどは、従業員が自然と集まり、会話が生まれる場となります。
普段は業務で接点のない部門の従業員同士が顔を合わせ、何気ない会話から新しいアイデアや協力関係が生まれることも少なくありません。
固定席を廃したフリーアドレス制の導入や、プロジェクトごとに柔軟にレイアウトを変更できるオフィスなども、コミュニケーションの活性化に貢献します。
おしゃれなオフィスを作るためのポイント
おしゃれなオフィスを実現するためには、単に見た目のデザインにこだわるだけでなく、企業文化との調和や機能性も考慮した綿密な計画が必要です。
ここでは、従業員が快適に働け、かつ企業の個性を表現できるオフィス空間を作り上げるための具体的なポイントを解説します。
コンセプトの明確化
おしゃれなオフィス作りは、明確なコンセプト設定から始まります。
「どのような目的でオフィスを新しくするのか」「新しいオフィスで何を実現したいのか」といった根本的な問いかけに対する答えからコンセプトを導き出しましょう。
「コミュニケーションを活性化させたい」「企業の先進性をアピールしたい」「従業員のウェルビーイングを向上させたい」といった具体的な目的を定めることで、オフィスの方向性が定まります。
ここで定める方向性は、後のゾーニングやレイアウト、配色、素材選びといった全てのデザイン要素の指針となるため、時間をかけて丁寧に検討することが大切です。
オフィスのコンセプトの決め方について気になる方は、ぜひこちらの記事もご覧ください。
おしゃれなオフィス内装事例8選!デザインのコツやコンセプトの考え方などを解説
ゾーニングとレイアウト
機能的でおしゃれなオフィスには、戦略的なゾーニングとレイアウトが不可欠です。
ゾーニングとは、オフィス空間を用途に応じて区分けすることです。
共有スペース、ワークスペース、リフレッシュスペースなどオフィスに設けたいゾーンを洗い出し、使いやすい動線になるようにフロア内にレイアウトを行いましょう。
レイアウトの内容はオフィスのコンセプトによって大きく異なります。
おしゃれなデザインであることはもちろん、日々の業務が快適に行える機能性を実現できるようにゾーニングとレイアウトを考えましょう。
配色
配色はオフィスの印象を大きく左右する重要な要素です。
採用する色によって、空間全体の温かみや落ち着きを演出できます。
室内を構成する配色には、バランス良く感じられる比率があります。
天井・壁・床に用いられるベースカラーは7割程度、家具や什器に用いられるメインカラーは2割程度、小物などに用いられるアクセントカラーは1割程度です。
ベースカラーはオフィス全体で統一されることが多いため、部屋ごとの変更は難しい場合があります。
各部屋ごとに異なる色彩効果を求めるなら、部屋のコンセプトにあったメインカラーやアクセントカラーを家具や小物に使用することで、メリハリのあるおしゃれな空間だという印象を与えられます。
素材選び
床材や壁材、天井材などの素材選びは、オフィスの雰囲気と機能性を決定づける要素のひとつです。
例えば、木の温もりを感じさせる無垢材のフローリングや、スタイリッシュでモダンな印象を与えるコンクリート打ちっぱなしの壁など、目指すオフィスのイメージに合わせた素材を選ぶことが大切です。
また素材選びにおいては、耐久性やメンテナンス性、吸音性、さらには環境への配慮といった機能面も考慮することが重要です。
特に多くの従業員が利用するオフィスでは、日々の清掃のしやすさや、長期的なコストパフォーマンスも視野に入れて素材を選ぶことで、快適でおしゃれなオフィス空間を維持しやすくなるでしょう。
家具・什器の選定
オフィス家具や什器は、デザイン性と機能性の両立が求められます。
全体のデザインコンセプトや色彩と統一感のある家具を選ぶことで、おしゃれに洗練された印象を与えることができます。
しかし、オフィス家具や什器は見た目のおしゃれさだけでなく、従業員が長時間使用することを考慮した選択が最優先です。
高さ調節が可能なデスクや座り心地の良いオフィスチェアなど、使いやすさに繋がる機能を優先したうえで、オフィスのコンセプトにあった製品を選びましょう。
照明計画
照明は、オフィスの雰囲気作りと作業効率に大きく貢献します。
適切な明るさや色温度の照明は、従業員の目の疲れを軽減し、集中力を高める効果が期待できます。
執務スペースでは作業に適した昼白色の照明を、リラックススペースでは温かみのある電球色の照明を選ぶなど、空間の用途に合わせて照明の種類を使い分けることが大切です。
グリーンの活用
オフィスに取り入れる観葉植物などのグリーンは、無機質になりがちなオフィス空間に彩りと癒やしをもたらし、従業員のストレス軽減やリフレッシュ効果が期待できます。
また、植物には空気清浄効果や適度な加湿効果もあるとされており、より快適なオフィス環境づくりに貢献します。
壁面緑化やハンギングプランター、デスク上の小さな観葉植物など、おしゃれなデザインの一部としてグリーンを計画的に配置することで、心地よいワークスペースを実現できるでしょう。
オフィスグリーンについて気になる方は、ぜひこちらの記事もご覧ください。
オフィスグリーンを導入するメリットは?取り入れ方や植物の選び方も解説!
遊び心のある演出
「自社らしさ」を表現する遊び心のある演出は、記憶に残るオフィス作りに繋がります。
企業ロゴを大胆にあしらったデザインウォールや、オリジナルのアート作品の展示、ユニークな形状の造作家具などは、オフィス空間に個性と活気をもたらします。
また、従業員がリラックスしたり、コミュニケーションを楽しんだりできるような、遊び心のあるカフェカウンターやリラックススペースなどを設けるのもよいでしょう。
こうした演出は従業員の創造性を刺激するだけでなく、訪問者に対しても企業のユニークな魅力を伝える効果が期待できます。
オフィスの内装を変更した担当者101人にデザインのこだわりについて聞いてみた
内装のデザインは、限られた予算をどこへ振り分けるかで仕上がりが変わります。今回、デザイン性を意識した内装を手がけた101人に、重視した場所・こだわった要素・実感した効果を聞きました。
回答には、投資の優先順位を決めるうえでの実践的なヒントが詰まっています。自社の計画と照らし合わせながら読み進めてください。
おしゃれさ・第一印象づくりで重視した場所はどこか?
おしゃれさや第一印象づくりで重視された場所は、エントランス・受付が51.5%で最多でした。ただ2位の執務スペースも48.5%で、その差はわずか3ポイントです。
来客の目に触れる受付と、社員が毎日過ごすフロア全体が、ほぼ並んで支持されました。このことから、おしゃれさを「見せるための演出」に限らず、働く人の日常の体験そのものと捉える視点がうかがえます。
3位の会議室・応接室(32.7%)と4位のリフレッシュスペース(31.7%)も、わずか1ポイント差でした。来客対応と社内交流が、同じ重みで受け止められています。
一方、集中ブースは20.8%にとどまります。おしゃれさやデザイン性においては、機能性より人目に触れる場所が優先されやすいといえるでしょう。
おしゃれなオフィスづくりでこだわったデザイン要素とは?
デザイン面でこだわった要素は、配色・コーポレートカラーと照明計画が、ともに51.5%で首位に並びました。3位の観葉植物・グリーンと素材感も、そろって40.6%です。上位を占めたのは、色・光・緑・素材という空間全体を包む要素でした。
対照的に、家具・什器のデザイン・グレードは13.9%まで落ち込みます。3位グループとの差は、実に27ポイント近い開きです。単価の高い什器を主役に据えるより、フロア全体の印象を左右する要素へ関心が集まっていました。
おしゃれな内装にして実感した変化や効果は?
おしゃれな内装にして実感した変化や効果としては、来訪者・取引先からの印象・評価の向上で47.5%でした。約半数が、対外的な評価の変化を実感しています。この結果は、受付や配色を重視した先の傾向とも重なります。狙った印象づくりが、そのまま成果に表れた形です。
また、部署を超えた雑談の増加と採用への訴求が、ともに29.7%で並びます。効果を感じなかった人は9.9%で、約9割が何らかの手応えを得ています。見た目への投資は、社内交流や採用、生産性という経営課題にも広がる効果が期待できるでしょう。
【エリア別】おしゃれなオフィス内装デザインのポイント
オフィスは、エリアごとに求められる役割が違います。来訪者を迎えるエントランスから、社員が長く過ごす執務スペース、集中や交流のための空間まで、それぞれに合った設計のポイントをまとめます。
エントランスは企業イメージと来訪者動線を意識する
エントランスは、来訪者が最初に目にする空間です。清潔感とデザイン性の高さは、そのまま企業への信頼感につながります。ここは第一印象を決定づける場所です。「この会社で働きたい」と思わせる世界観は、採用力の強化にも効果を発揮します。
演出の基本は、ロゴやサイン、コーポレートカラーでブランドを一目で伝えることです。明るく広い空間とグリーンを添えれば、リラックス効果も生まれます。
動線面では、来訪者が執務エリアの前を通らずに応接スペースへ進める配置にします。通路幅やカウンター位置まで計画しておきましょう。
執務スペースは働き方に合ったレイアウトを選ぶ
執務スペースは、社員が一日の大半を過ごすエリアです。生産性を最も左右する場所でもあります。代表的な選択肢は、固定席、フリーアドレス、ABWの3つです。それぞれ運用方法や向くケースが異なります。
席の配置 | 概要 | 向くケース |
固定席(島型・対向型) | 席を固定し、部署単位で管理しやすい | 部署間連携が多い・在席率が高い |
フリーアドレス | 空いた席を自由に使う制度 | 外出や出社率の変動が大きい |
ABW | 業務内容に応じて集中・協業・会議など最適な場所を選ぶ | 多様な業務が混在する(IT・開発企業向き) |
フリーアドレスが「空席を自由に使う」制度なのに対し、ABWは業務内容に応じて集中・協業・会議など、機能の異なるスペースをあらかじめ用意する考え方です。
増床移転では、出社率が低いのに全員分の固定席を設けると、未使用スペースが生じやすくなります。出社率を確認し、必要に応じてフリーアドレスやABWを導入する方法も有効です。空いた面積は、集中・交流スペースへ配分しましょう。
集中スペースは音や視線を遮れる環境を整える
オープンな執務空間だけでは、集中作業やWeb会議に支障が出ます。そこで、音と視線を遮る集中スペースを併設するのが、近年のはやりです。
集中スペースには、個室ブースや半個室、パネル席、ソファ席などがあります。求める集中度や用途、設置スペースに応じて選び分けましょう。
タイプ | 特徴 | 主な用途 |
フルクローズ型(個室ブース) | 天井と壁で囲われ、吸音・照明・換気などを備えた個室型。床の有無や遮音性能は製品によって異なる。 | Web会議・電話・高集中作業 |
セミクローズ型 | 遮蔽感がありつつ周囲の気配を感じられる。 | ソロワーク |
パネルタイプ | 左右をパネルで仕切り、視線を遮る。狭小でも設置可。 | 個人業務の集中 |
ソファタイプ | リラックスしながら集中できる。 | 思考・アイデア作業 |
設計のコツは「仕切りの高さ・遮蔽度」を変えることです。深く集中する環境と、周囲とゆるくつながる環境を、用途別に作り分けます。Web会議や個人開発が多いIT企業では、フォンブースやWeb会議ブースの数が満足度に直結します。十分な数が確保できるかを見極めましょう。
設置型ブースを選ぶ際は、見た目だけで決めないようにします。換気ファン・電源・照明が標準装備かを、スペックで確認しましょう。可動式ブースは、造作の個室より移設しやすいタイプです。設備工事や原状回復の負担を抑えられる場合もあります。ただし、床固定や消防設備、ビル側への申請条件は事前に確認しておきましょう。
会議室・応接室は用途に合った広さと設備を設ける
会議室・応接室は「何人で・何のために使うか」で、必要な広さと設備が決まります。人数別の目安を押さえておくと、部屋数と大きさの配分を考えやすくなります。
人数 | 広さの目安 | テーブル長さの目安 |
4人 | 約6〜8㎡ | 1,500〜1,800mm |
6人 | 約14.5㎡ | 2,100〜2,400mm |
10人 | 約24〜30㎡ | 3,600〜4,000mm |
座席は、1人あたり幅600〜700mm、奥行450〜600mmを確保します。テーブルから壁まで通路を900mm以上とるのが、ゆとりを生む目安です。設備面では、Web会議用のモニター・カメラ・マイク、電源、無線環境が標準になりつつあります。
IT企業は、社内会議に加えて採用面接や商談での来客対応も想定されます。大小の会議室をバランスよく配置できるとよいでしょう。Web会議や少人数打合せに対応する2〜4人用の部屋を確保しつつ、全社会議や大人数の対面会議に対応できる大型会議室も、利用状況に応じて配置します。
来客・面接に使う応接室は、執務エリアと素材や照明のグレードを変えるのがポイントです。「特別感」を出すと、企業ブランディングにも効果を期待できます。
リフレッシュスペースは自然な交流を促す配置にする
リフレッシュスペースは、休息と偶発的な交流の両方を生む空間です。執務エリアと分けて「動」と「静」のメリハリをつけると、社員は周囲に気兼ねなく雑談や相談ができます。部署を超えた関係も育ちます。
ポイントは、人が自然に集まる「マグネットスペース」として設計することです。カフェカウンターや充実したドリンク、ハイテーブル、書籍や卓球台といった要素が、交流のきっかけを生みます。
また、リフレッシュスペースは「通り道」に置くのが基本です。人が行き交う動線上やオフィス入口近く、執務フロアの中心などが立ち寄りやすい場所といえます。一方、人通りから外れた隅に置くと、せっかく作っても閑散としてしまいます。
利用率を高めるには、配置や動線設計、設備、運用方法まで、総合的に見直しましょう。
おしゃれなオフィスデザインの依頼先を選ぶ方法
理想のオフィス像があっても、それを形にできるかは依頼先次第です。同じ要望を渡しても、相手の実績や提案力で仕上がりは大きく変わります。ここでは、要件整理から実績確認、相見積もり、提案比較まで、依頼先選びの勘どころを見ていきましょう。
自社の要望・予算・納期を整理する
デザイン会社に打診する前に社内で依頼内容が明確になっていると、業者から返ってくる提案の質も高めやすくなります。目的・予算・スケジュール・必須要件を提案依頼書にまとめ、各社へ同一条件で渡しましょう。そうすることで選考ポイントがはっきりし、各社の提案を正確に比較できます。
提案依頼書に盛り込む主な項目は、次のとおりです。
項目 | 主な内容 |
目的・コンセプト | 採用・定着・生産性など、何を解決したいか |
予算 | 上限額と、エリアごとの希望配分 |
スケジュール | 退去日・入居日・稼働希望日 |
対象物件 | 対象面積・入居ビル情報・図面・契約書 |
必須要件 | 席数、会議室数、特殊設備、セキュリティ、配線・サーバーなど |
体制 | 社内の役割分担と意思決定者 |
オフィス移転の準備期間は、規模や物件選定の有無によって異なります。物件探しから始めるなら12〜15ヵ月を見込む例が多く、半年後の移転は比較的タイトなスケジュールです。
同業種・同規模のデザイン実績を確認する
デザイン会社選びでとくに重要なのが、過去の実績と施工事例の確認です。とりわけ、自社と同業種・同規模の事例があるかを見ておきましょう。実績が豊富な会社は業種特有の課題への理解が深く、初回から具体的な提案を期待できます。
確認の軸は、次の3つです。
- ポートフォリオや施工写真が、自社の目指す世界観にマッチしている
- デザインだけか、施工管理までワンストップかなど、サービス範囲が求めている内容に合う
- 返信スピードや提案の具体性といった対応力に、不満がない
完成写真は映えても、運用が伴わない例があります。事例企業がその後どう使えているかまで聞ける会社は、信頼できるでしょう。
複数社から見積もりと提案を受ける
提案と価格の妥当性を見極めるには、複数社へ相見積もりをとるのが基本です。依頼社数としては2〜3社程度が目安で、比較と社内負担のバランスを取りやすい数といえます。
また「設計施工一括」か「設計・施工分離」かで見積もりの読み方が変わる点には注意しましょう。方式が各社で混在すると比較が困難になります。
デザイン案と見積もり内容を比較する
提案を受けたら、デザイン案と見積もりを同じ軸で比較します。デザインは「見た目の好み」だけで判断せず、提案依頼書で定めた目的を空間として解決できているかで評価しましょう。
見積もりは、費用の内訳が明細化されているかを確認しましょう。オフィス内装費は、主に設計・デザイン費、内装工事費、設備工事費、家具・什器費の4要素で構成されます。「一式」表記が多い見積もりは内容が不透明で、比較になりません。数量や単価の内訳を必ず求め、不明点は質問することが大切です。
総額は、同じ工事範囲と条件の見積もりを並べて確認します。内装工事、設備工事、B工事、家具・什器など各項目が、相場から大きく外れていないかをチェックしましょう。安値見積もりは、あとから別途工事が積み上がることもあります。単純な安さではなく、実績・口コミ・アフターサポートまで含めて評価しましょう。
これらの比較軸を表の形にまとめておくと「なぜこの会社を選んだのか」を経営陣に説明できます。
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おしゃれなオフィスの施工事例
ここでは、実際におしゃれなオフィスを実現した企業の事例をご紹介します。
セキスイファミエス九州株式会社 様
住宅リフォーム・メンテナンス業を営むセキスイファミエス九州株式会社様は、福岡支店のオフィスをリニューアル。
「会社に行きたくなるようなカフェ風オフィス」をコンセプトに、落ち着きのあるカフェ店内のようなデザインで統一しました。
オフィス全域の床にはウッドタイルを敷き詰め、温かみのある空間を演出。
黒で統一した家具や建具、随所に取り入れられた植栽や窓際に吊るされたペンダントライトにより、明るさと静けさを感じられるオフィスを実現しました。
株式会社イデックスオート・ジャパン 様
自動車関連事業を幅広く営む株式会社イデックスオート・ジャパン様。
「新変」「進化」「新華」の3つの”シンカ”をコンセプトに、おしゃれさを前面に出したオフィスへとリニューアルされました。
間接照明による落ち着いた空間である応接室や、地中海をイメージさせる青のデザインカーペットが敷き詰められた打ち合わせスペースなど、エリアごとにさまざまな表情を見せるオフィスへと生まれ変わっています。
株式会社西部技研様

空気環境創出事業を営む株式会社西部技研様のオフィスのコンセプトは「四季を感じさせる空間づくり」。
コーポレートカラーである青を基調に、自然を感じさせる個性的なスペースをデザインしました。
執務エリアには空や小川をイメージした青のカーペットを敷き詰め、コミュニケーションエリアには森の木々を連想させる緑のソファを配置。移動するごとに四季が移り変わるような視覚的な変化を与えます。
株式会社商船三井さんふらわあ 苅田支店様
商船三井さんふらわあ苅田支店様の事例は、企業アイデンティティを空間で表現したデザインです。象徴的なのはエントランスで、ブランドのシンボルである太陽をイメージした赤とオレンジのロゴが来訪者を出迎えます。
執務スペースの中心には、フリーアドレス対応の「ビッグテーブル」を据えて開放感を演出しているのもポイントです。また、天窓のように自然光を再現する照明とペンダントライトで柔らかな光環境を整え、フェイクグリーンを配して、緑視率も高めています。
特徴的なのは、執務エリアにあえてソファ席を設けた点です。緊張を解きほぐし、リラックスして働ける環境をつくっています。
太陽=赤・オレンジのように配色でブランドを表現すると、来訪者や採用候補者へのメッセージが直感的に伝わります。こちらの事例は、コンセプトを立案する際のヒントになるはずです。
株式会社九州テン様
引用:THE HUB - 結節点 - 180坪(90坪×2部屋分)
九州テン様の事例は、部門間の偶発的なコミュニケーションを誘発するリノベーションです。空間は2つのゾーンで構成されており、企業の核となる「フォーカス・コア」は回廊型レイアウトとし、アースカラーで落ち着きと信頼感を表現しました。
もう一方の「コネクト・ラボ」では、デスクを島状に配置し、通路をあえて固定しないことで人の移動を促し、情報が交差する場をつくっています。
注目したいのは「動線を固定しない」という発想です。人の回遊を促せば偶発的な交流が生まれ、社内のカジュアルなコミュニケーションが自然に活性化します。
オフィスの内装デザインに関するよくある質問
計画が具体化するほど、お金と時間の不安は現実味を帯びます。ここでは「いくらかかるか」「いつ終わるか」「狭くても形になるか」といった担当者がよく抱く疑問に対してお答えします。
オフィスの内装デザインにかかる費用は?
オフィスの内装費は、工事範囲で坪単価が大きく変わります。
床・壁・天井・間仕切りなどの内装工事は、坪10〜30万円程度が目安です。スケルトン物件などで内装を一から仕上げるC工事は、坪40〜90万円程度が目安になります。ただし、B工事や家具・什器費は別途発生します。数字だけで比べず、見積もりに含まれる工事範囲を確認しましょう。
工事内容 | 単価の目安 |
床・壁・天井・間仕切りなどの内装工事 | 坪10〜30万円程度 |
OAフロアや間仕切り、内装仕上げなどを含む全面的なC工事 | 坪40〜90万円程度 |
オフィス家具・什器の新規購入 | 1人20〜30万円程度 |
物件の状態でも変わり、スケルトンは設備を新設するため、上限に近づきやすい傾向があります。居抜きやリニューアルは、既存設備を流用できれば下限に抑えられます。
費用は、設計・デザイン費、内装工事費、設備工事費、家具・什器費の4要素で構成されますが、設計費が工事費に含まれる会社もあるため、内訳を確認しましょう。
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オフィス内装デザインの完成までにかかる期間は?
オフィス移転にかかる期間は、物件探しから始めるなら12〜15ヵ月が目安です。移転先が決まっていても、6〜12ヵ月を見込みます。現オフィスの解約予告は、退去日の6ヵ月前までとされるケースが多めです。
そのため、移転先や予算の目処は早めに立てておくことをおすすめします。まず賃貸借契約書で解約予告期間と原状回復条件を確認し、移転日から逆算してスケジュールを組みましょう。
内装工事そのものの期間は、物件の状態で次のように異なります。
物件・工事の状態 | 内装工事期間の目安 |
居抜き物件 | 2週間〜1ヵ月程度 |
通常のオフィス | 1〜2ヵ月程度 |
スケルトン物件 | 2〜3ヵ月程度 |
見落としやすいのが、工事期間より前工程の「業者選定・設計・社内承認」に時間がかかる点です。半年後の移転なら、物件契約後すぐに業者選定と設計、概算見積もりを並行して始めます。
遅くとも移転5ヵ月前には、工事・什器の発注方針を固めておくとよいでしょう。工事の遅延に備え、直前に2〜4週間の調整期間を設けておくと安心できます。
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小規模オフィスでもおしゃれな内装にできる?
小規模オフィスでも、工夫次第でおしゃれで機能的な内装は十分につくれます。面積が限られるからこそ、コンセプトと配色に一貫性を保てるでしょう。要素を絞って世界観を統一すると、まとまりが生まれ、狭さを感じさせません。
空間を仕切りたいなら、ガラスパーテーションが有効な選択肢です。視線を通しつつ区切れるため、圧迫感を抑えながらメリハリをつけられます。集中環境が必要なら、左右をパネルで仕切るパネルタイプのブースが向いています。狭くても、省スペースで機能を足せる点が利点です。
また、造作を減らし、家具・照明・グリーンで印象をつくれば、コストを抑えながらデザイン性を高められます。予算が限られるときのコツは「全面をおしゃれにする」のではなく「見せ場を絞る」ことです。
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まとめ
オフィスをおしゃれにデザインする効果は、見た目の改善だけに留まりません。
企業ブランディングの向上、採用力の強化、従業員のエンゲージメント向上といった多くのメリットをもたらしますが、その実現のためには綿密なコンセプト作りと適切なデザイン、計画的な施工が必要です。
オフィス移転や改装は、企業にとって大きな投資です。
企業の基盤となるおしゃれなオフィスを理想的な形で実現するためにも、経験豊富で信頼できるオフィスデザインの依頼先を選択しましょう。
おしゃれで機能的なオフィスへの移転・改装をご検討の際には、ぜひWAKURINO(ワクリノ)までご相談ください。
「ワクリノ」
お電話:050-5785-7200(受付時間9:00〜17:00)※土/日/祝以外
メール:こちらより24時間ご相談を受け付けております。
この記事を書いた人
- ワクリノ編集部スタッフ
- 働き方の進化をコンセプトに、オフィス改善のコンセプト設計から、効率的な運用設計、レイアウトプランニングなど、オフィスの新しい”働きやすさ”と“生産性の向上”を創造し提案していきます。
















