ワクリノ特集

かっこいいだけじゃダメ?機能とデザインを両立する事務所レイアウトとは

2026.01.27
オフィスレイアウト

事務所の移転やリニューアルを担当することになった際、おしゃれでかっこいい事務所にしたいと考えても、予算やノウハウ不足に悩まされることが多いものです。

しかし、オフィスのかっこよさとは、単なる見栄えの問題ではありません。企業の顔として採用やブランディングに寄与し、従業員の生産性を高める重要な経営資産です。
本記事では、デザインと機能を両立させるレイアウトの基本から、失敗しないための注意点までを解説します。

 

なぜ今、「かっこいい事務所」が求められるのか?

近年、多くの企業が事務所のデザインに力を入れるようになり、単なる作業場から「価値を生み出す場」へとその役割が変化しています。
ここでは、なぜ今かっこいい事務所が求められているのか、その背景にある3つの経営的なメリットについて解説します。

 

採用力の強化

労働人口が減少する中、優秀な人材の確保は最重要課題です。
特にZ世代などの若い求職者は、給与だけでなく働く環境やカルチャーを重視します。事務所がおしゃれで快適であることは、企業選びの大きな判断材料となります。

洗練された事務所は、従業員を大切にする企業であるという印象を与え、入社意欲を高めます。事務所デザインへの投資は、採用競争における強力な武器となるのです。

 

従業員のエンゲージメントと生産性の向上

事務所環境は、従業員のモチベーションやエンゲージメント(愛着心)に直結します。
「居心地が良い」「出社したくなる」と感じられる空間は、自然とチーム内のコミュニケーションを活性化させます。

デザイン性が高く機能的な事務所は、従業員に心理的な満足感や刺激を与え、生産性を向上させます。
従業員が誇りを持って働ける環境を整えることは、離職防止にも効果的な施策です。

 

企業のブランディング効果

事務所は、来客や取引先に対して企業のブランドイメージを視覚的に伝えるプレゼンテーションツールです。先進的なIT企業ならスタイリッシュな空間、歴史ある企業なら重厚感のあるデザインなど、空間を通して企業のアイデンティティを表現できます。

かっこいい事務所は訪れる人々に「この会社と取引したい」「勢いのある会社だ」という信頼感や期待感を醸成します。事務所デザインはブランディング戦略の一環として、対外的な信用力の向上にも寄与するのです。

 

【テイスト別】かっこいい事務所レイアウトのトレンド

一口にかっこいい事務所と言っても、そのスタイルは多種多様です。
自社の文化や事業内容に合ったデザインを選ぶことが、違和感のない空間づくりの第一歩です。
ここでは現在トレンドとなっている代表的な4つのデザインテイストについて、その特徴や魅力を詳しくご紹介します。

 

モダン

モダンスタイルは、IT企業やコンサルティングファームなどで特に人気のある、都会的で洗練されたデザインです。
白、黒、グレーのモノトーンを基調とし、直線的なラインを強調して清潔感と規律ある印象を与えます。装飾を排したミニマルな空間は、視覚的ノイズを減らし、集中しやすいという特徴があります。

レイアウトのポイントはガラス間仕切りの活用です。
空間を区切りつつ視線が抜けるため、開放感を感じさせられます。
また、メタル素材や光沢のある家具を組み合わせることで、シャープで知的な雰囲気を演出することも可能です。

 

インダストリアル

インダストリアルスタイルは、カフェやコワーキングスペースなどでよく見られる、無骨でヴィンテージ感のあるデザインです。
「工業的な」という意味を持ち、天井を抜いて配管やコンクリートを露出させたり、レンガや古材を取り入れたりするのが特徴です。

黒いアイアン(鉄)製の家具や照明との相性が良く、クールな雰囲気を醸し出します。新品の事務所にはない味わい深さは、クリエイティブ職やスタートアップ企業の自由な気風を表現するのに適しています。

 

バイオフィリック

バイオフィリックデザインとは「人間は本能的に自然とのつながりを求めている」という概念に基づいた、自然要素を事務所に取り入れる手法です。
木目調の素材や自然光、観葉植物をふんだんに取り入れることで、まるで公園や森の中にいるようなリラックスできる空間を作り出します。

アースカラー(茶、緑、ベージュ)を基調とした配色は、視覚的なストレスを軽減し、働く人のウェルビーイングを高めます。
無機質な緊張感を和らげ、柔軟な発想や穏やかなコミュニケーションを促進したい企業におすすめのスタイルです。

 

クリエイティブ

クリエイティブスタイルは、従来の事務所の常識にとらわれない、遊び心あふれるデザインです。
執務と休憩の境界を曖昧にし、リビングやカフェのようにくつろげる空間を目指します。カラフルなソファやハンモックなどを配置し、気分に合わせて居場所を選べるようにします。

壁一面のホワイトボードや、ステージのような段差など、偶発的なアイデアやコラボレーションを生む仕掛けが特徴です。広告代理店やデザイン会社など、新しい価値やアイデアを生み出し続けることが求められる業種で多く採用されています。

かっこいい事務所内装に興味がある方はこちらもご覧ください。

 

おしゃれさと働きやすさを高めるレイアウトの基本

かっこよく、かつ生産性が高まる事務所にするためには、レイアウトの工夫が欠かせません。
現代の働き方に合わせた設計の基本となる3つのポイントを解説します。

 

デスク配置の最新トレンド

かつては部署ごとに島型の固定席が並ぶのが一般的でしたが、近年は業務内容に合わせて働く場所を自由に選ぶ「ABW(Activity Based Working)」が主流になりつつあります。
集中用の個室ブース、アイデア出し用のソファ席など、目的に応じて場所を使い分け生産性を最大化します。

ABWの採用とともに増えているのが、固定席を設けない「フリーアドレス」です。
フリーアドレスは、従業員の在席率に合わせて座席数を最適化できるため、空いたスペースをラウンジやミーティングスペースとして有効活用でき、空間を広くかっこよく見せる効果もあります。
また、固定席をなくすことで、部署を超えたコミュニケーションが生まれやすくなり、組織の縦割りを解消するきっかけにもなります。

 

ゾーニングの徹底

ゾーニングとは、事務所を用途ごとにエリア分けする計画のことです。
かっこいい事務所オフィスを作るためには、セキュリティと動線のバランスを整備した明確なゾーニングが不可欠です。

ゾーニングにおいて重要になるのが、来客エリアと執務エリアの境界です。
来客動線はデザイン性を優先しつつ、執務エリアの機密情報が見えないよう配慮します。執務エリア内でも、集中ゾーンと会話OKなゾーンを明確に分けることが大切です。

また、メイン通路を広めに確保するなど、スムーズな動線設計を行うことで、ストレスのない快適な事務所が実現します。

 

マグネットスペースの設置

人が自然と集まる「マグネットスペース」は、コミュニケーション活性化の仕掛けとして有効です。
複合機やドリンクコーナーなどをあえて動線が交わる場所に配置し、カフェカウンターのようなおしゃれなデザインにすることで、人が集まりやすい環境を作ります。

部署の異なる従業員同士が顔を合わせ、何気ない雑談が生まれることで、人間関係の円滑化やアイデア創出につながります。機能的な役割とデザイン性を兼ね備えた、組織活性化のポイントです。

働きやすい事務所に興味がある方はこちらもご覧ください。

 

おしゃれな内装・インテリアのポイント

大規模な工事を行わなくても、内装やインテリアの選び方を工夫するだけで、事務所の雰囲気は劇的に変わります。
ここでは空間をワンランク上に見せるための内装・インテリアのテクニックをご紹介します。

 

照明で雰囲気をコントロールする

照明は事務所の雰囲気を決定づける要素です。全体を均一に照らす蛍光灯ではなく、ダウンライトやペンダントライトを組み合わせて空間に陰影(メリハリ)をつけましょう。

エントランスや休憩エリアには温かみのある電球色を、執務エリアには作業に適した明るさを確保しつつタスクライトを併用するなど、場所に応じた使い分けが重要です。壁面を照らす間接照明を取り入れると、奥行きと高級感を演出できます。

 

統一感を出す「3色ルール」

おしゃれなインテリアの基本は配色の統一感です。
空間全体の色の配分を「ベースカラー70%」「メインカラー25%」「アクセントカラー5%」にする「3色ルール」を意識しましょう。

ベースカラーは床、壁、天井などの広い面積を占める色で、白やベージュなどの淡い色が基本です。
メインカラーはデスクやキャビネットなどの家具に使われる色で、事務所の主役となる色です。

そしてアクセントカラーは、クッションや小物、観葉植物などに使う鮮やかな色で、空間を引き締める役割を果たします。
ここに企業のコーポレートカラーをさりげなく取り入れることで、ブランドイメージを表現しつつ、まとまりのある空間を作ることができます。

 

事務所の家具の選び方と素材感

家具はデザインと機能のバランスが重要です。
すべてをデザイン重視の家具で揃えると、長時間座って仕事をする際に体に負担がかかる可能性があります。長時間座る執務用チェアには高機能なものを、来客スペースにはデザイン性の高い家具を選ぶなど、場所によってメリハリをつけることが大切です。

内装の素材感(テクスチャ)もこだわりを見せられるポイントです。
執務エリアはカーペット、カフェエリアは木目調タイルにするなど、床材を切り替えるだけで視覚的にゾーニングできます。

 

レイアウト変更の失敗例と対策

デザインを優先しすぎた結果、使い始めてから不便さを感じるケースは少なくありません。
ここでは、事務所リニューアルで初心者が陥りがちな失敗例と、それを防ぐための対策について解説します。

 

電源・配線計画の不足

かっこいい事務所を作ったものの、デスクの下や通路に配線コードが散乱するケースは少なくありません。
特にフリーアドレスやABWを導入する場合、ノートパソコンやスマートフォンをどこでも充電できるだけのコンセントを確保する必要があり、その結果としてケーブル類の整理が難しくなります。

対策として、床下に配線を収納できるOAフロアや、配線ダクト付きのデスクを採用しましょう。将来的なレイアウト変更も見越して、余裕を持った電気容量とコンセント配置を計画することが、美しく機能的な事務所を作るコツです。

 

不十分な騒音対策

オープンで開放的な事務所を目指して壁を減らした結果、周囲の話し声や電話の声がうるさくて集中できない騒音問題が発生することがあります。
特に近年はWeb会議が頻繁に行われるため、自席での会議の声が周囲の迷惑になったり、逆に周囲の雑音がマイクに入ってしまったりというトラブルが多発しています。

騒音トラブルの防止には、吸音パネルの設置や会話を聞こえにくくするサウンドマスキングシステムの導入が有効です。
また、Web会議専用の個室ブース(フォンブース)の設置も今や必須といえます。オープンな空間と、音を遮断できるクローズドな空間のバランス設計が重要です。

 

収納スペースの見落とし

デザイン性を重視して収納を減らしすぎ、デスク周りが雑然としてしまう失敗もよくあります。
ペーパーレス化が進んでも、契約書などの重要書類や販促グッズ、備品の在庫などのための物理的な保管スペースは必須です。

対策として、壁面収納など「隠す収納」を徹底しましょう。
壁と同じ色や素材の扉にすれば、圧迫感を与えずに大容量の収納を確保できます。
また、個人ロッカーを設置して私物をデスクに置かせない運用ルールの徹底も、すっきりとしたかっこいい事務所を保つためには欠かせません。

 

かっこいい事務所レイアウト事例

ここではWAKURINOが手掛けた、かっこいい事務所レイアウトの事例をご紹介します。

 

事例1:株式会社ゼンリン 様

引用元:「好きなときに、好きなひとと、自分らしく、居心地よく過ごせる空間」

株式会社ゼンリン様の事務所のテーマは「Flexibility & Communication」。従業員が自由に集まり、居心地よく過ごせる空間となる事務所デザインを採用しました。

ABWを基本的なコンセプトに据え、多様なデザインの席を配置。ファミレス風のソファ席や、大人数が座れるベンチ席、ベランダから街並みを一望できるテラス席など、従業員がその日の気分に合わせて働く場所を変えられる事務所を実現しました。

マグネットスペースの役割をもつフロアには、可動式の机と椅子を多数配置。ビル内で働くグループの従業員が気軽に集まり、会社の枠を越えたコミュニケーションが自然に生まれています。

 

事例2:株式会社イデックスオート・ジャパン 様

引用元:「「シンカ」自由に働き、自分らしく働くオフィス

自動車関連事業を幅広く営む株式会社イデックスオート・ジャパン様。

「新変」「進化」「新華」の3つの”シンカ”をコンセプトに、おしゃれさを前面に出した事務所へとリニューアルいたしました。

事務所レイアウトにはABWを採用し、従業員の働きやすさを最大化。カフェカウンターや集中ブース、バーカウンターなどを設置し、自由な働き方を求める従業員の声に応える事務所レイアウトを採用しました。

また、来訪者を迎える応接エリアと執務エリアを明確に分けたゾーニングもレイアウトの特徴のひとつです。執務エリアは自由で開放的なデザインに、応接エリアは大人らしい落ち着いたデザインにまとめ、高い機能性とデザイン性を両立させています。

 

まとめ

「かっこいい事務所」を実現することは、従業員の働きやすさを向上させ、企業の成長を加速させるための投資です。
しかし、デザインと機能性を高いレベルで両立させるには、専門的な知識と経験が必要不可欠です。
本記事でご紹介したトレンドやレイアウトの基本を参考にしつつ、自社の課題や予算に合わせた最適なプランを検討してみてください。

WAKURINO(ワクリノ)では、「かっこよさ」と「働きやすさ」を共存させる最適な事務所レイアウトをご提案しています。

「人が集まり、成果が生まれるオフィス」を実現したい方は、ぜひお気軽にご相談ください。

 

「ワクリノ」

お電話:050-5785-7200(受付時間9:00〜17:00)※土/日/祝以外
メール:こちらより24時間ご相談を受け付けております。

この記事を書いた人

ワクリノ編集部スタッフ
働き方の進化をコンセプトに、オフィス改善のコンセプト設計から、効率的な運用設計、レイアウトプランニングなど、オフィスの新しい”働きやすさ”と“生産性の向上”を創造し提案していきます。
完全予約制!オフィス見学ツアー

お気軽にお問合せ下さい!対応地区:関東地区・関西地区・九州地区