ワクリノ特集
オフィスの内装デザイン・設計は重要!事例や押さえるべきポイントを解説
オフィスの内装デザイン・設計は、企業のブランディングや従業員の生産性、モチベーションに大きな影響を与える重要な要素です。
デザインや設計が良くなったことにより、売上が向上したり、コスト削減による利益率の向上につながった事例などもたくさんあります。
しかし、予算は無限ではありません。
オフィスの内装デザインや設計の変更を検討されている方の中には、「限られた予算内で最大限良い効果を生むにはどうしたら良いのだろう」と考えている方も多いのではないでしょうか。
この記事では、オフィス内装デザインの中で、「ここは押さえておくべき」というポイントについて、年間500件以上のオフィスのお悩み解決実績を持つ、WAKURINO(ワクリノ)が分かりやすく解説していきます。
目次
オフィスの内装デザイン・設計はビジネスに大きく影響する
オフィスの内装デザインは、ただ見た目をおしゃれにするだけではなく、企業のビジネスに良い影響をもたらします。
社員の働きやすさや生産性の向上、企業のブランドイメージ向上など、主に次の6つの効果が期待できるのです。
- 従業員の生産性、業務効率向上
- 従業員のモチベーション向上
- 社内の人間関係、コミュニケーションの活性化
- 一貫性のあるブランディング
- 採用率の向上、イメージアップ
- 顧客イメージのアップ
それぞれ詳しくみていきましょう。
従業員の生産性、業務効率向上
オフィス内装は、従業員の仕事のパフォーマンスを大きく左右します。
実際に、一般社団法人日本オフィス家具協会が首都圏の企業に勤める従業員3,316名に対して行った「オフィスワーカーから見た、オフィス環境ニーズのトレンド」の調査結果によれば、「オフィス環境の良し悪しは、仕事の成果をあげることに影響する」と回答したのが、約64.8%と、過半数以上を占めています。
この調査結果が示しているように、多くの従業員がオフィス環境で仕事のパフォーマンスが大きく変わると感じているのです。
逆に言えば、これはオフィスの内装をうまく活用できれば、従業員の生産性や業務効率を向上させることができるということの証明でもあります。
従業員のモチベーション向上
良いオフィス内装は、従業員のモチベーション向上にもつながります。
前述の「オフィスワーカーから見た、オフィス環境ニーズのトレンド」の調査結果によれば、「オフィス環境の良し悪しは、仕事に対するモチベーションに影響する」と回答したのが、約71.4%となっています。
また、厚生労働省が令和4年に18,496人(有効回答数:7,959人)の労働者に対して行った「令和4年労働安全衛生調査(実態調査)」によれば、現在の仕事や職業生活に強い不安やストレスを感じている人の割合は、約82.2%となっています。
このとおり、ほとんどの人が日々の仕事にストレスや強い不安を抱えていることが分かります。
いくら優秀な人材であっても、ストレスが溜まったり、不安でいっぱいになったりした状態では、モチベーションも湧きませんし、良い仕事もできません。
少しでも従業員が仕事で良いパフォーマンスを出せるような職場環境を作っていくことが大切です。
社内の人間関係、コミュニケーションの活性化
「仕事は人と人との関係性で決まる」と言われるように、いくら優秀な人材が揃っていたとしても、社内の人間関係がぎくしゃくしていると、成果はあがりません。
仕事で良い成果を出すには、社内の人間関係の良さや密なコミュニケーションが必要不可欠なのです。
オフィスの内装は、そんな社員同士の人間関係やコミュニケーションにも影響をもたらします。
たとえば、各グループの横にオープンでコンパクトなミーティングスペースを作れば、気軽にグループミーティングができ、上司や上席などとの接点も生まれやすくなります。
固定デスクではなくフリーアドレスにするなど、抜本的にオフィスの内装を変えてしまうのもおすすめです。
その日の仕事内容や気分に合わせて座る場所を変えることにより、普段とは違ったコミュニケーションにつながり、新たなアイデアを生み出すきっかけになるかもしれません。
このように、オフィスの内装デザインを工夫するだけで、人間関係やコミュニケーションに良い影響をもたらしてくれるのです。
一貫性のあるブランディング
オフィスの内装デザインや設計を決める上では、ブランドイメージとの一貫性を保つことも重要な観点の1つです。
たとえば、壁紙や椅子、デスクなどの所々にコーポレートカラーを入れたりすれば、来客に自社のイメージを印象づけることができるでしょう。
エントランスにロゴや象徴的なデザインを入れるなどでも、来客に一貫した自社のイメージを伝えることができ、ブランドイメージの浸透や信頼感を高めることにつながるはずです。
対外的なブランディングだけではなく、従業員向けのブランディングにもオフィスの内装デザインや設計は重要です。
ワンチームで働いているという一体感が生まれたり、自社が大切にする理念をイメージとして印象づけることにもつながります。
採用率の向上、イメージアップ
オフィス内装デザインは、人材採用の面でも大きな影響をもたらします。
たとえば、普通のオフィスと、モダンでおしゃれな開放感のあるオフィスの2つがあったとすれば、多くの人が無意識に「後者で働きたい」と感じると思います。
このように、仕事内容などだけではなく、働きたいと思えるオフィスであることを判断基準としている求職者も多いため、デザインや設計次第では採用率の向上などにつながる可能性があるのです。
たとえば、カラフルなアートを飾ったり、遊び心あるグラフィックを施したりすれば、若々しい企業文化を印象付けることができます。
一方で、モダンでスタイリッシュな雰囲気のオフィス内装にすれば、「優秀な人材が揃うハイセンスな場」のような印象につながります。
ブランディングとともに、「どのような従業員を採用したいか?」という視点でも工夫を凝らしていきましょう。
顧客イメージのアップ
オフィスの内装デザインや設計は、顧客が自社に持つイメージにも大きく影響します。
たとえば、シックで重厚感のあるオフィスであれば、「この企業はしっかりと仕事してくれそうだ」という安心感につながります。
おしゃれで独特な雰囲気のオフィスであれば、「何か自社にはないアイデアを出してくれそう」な期待感にもつながります。
一方で、デザイン性や革新性をウリにしている企業のオフィスが地味だったら、「この会社は本当にデザイン性や革新性があるのか?」と心配になってしまうでしょう。
このように、「顧客にどんなイメージを与えたいのか」という観点でも工夫を凝らしていくことが重要です。
オフィスの内装デザイン・設計事例
ビジネスに大きな影響をもたらすオフィスの内装デザインや設計。
実際に他社がどのような考えでデザインや設計を行っているのか、WAKURINO(ワクリノ)が手がけた事例をいくつかご紹介します。
事例1
この会社さまは、従業員に対して行った職場環境アンケートの意見を元に、職場改善を行っています。
「シンカ(新変・進化・新華)」というコンセプトの元、次のような改善を含め、随所に従業員が働きやすくなる工夫を施したオフィス内装になっています。
- カジュアルな業務スペース
- ABWに適したオフィス
- ドリンクバー
- 休憩も仕事もできるリラックススペース
- 近代的なエントランス
- 落ち着いた雰囲気の応接室、打ち合わせスペース
- 集中作業ブース
- カウンター席
- パウダールーム
働き方や働く意識などは時代によって変わるので、従業員の意見などを積極的に集めることが、働きやすいオフィス内装にしていくために重要なポイントと言えます。
事例2
この会社さまは、四季を感じさせる空間づくりをコンセプトに、オフィスの内装デザイン・設計を行っています。
コーポレートカラーのブルーとグリーンをオフィスの随所に取り入れたり、個性的なスペースを作ったり、自社らしいオフィス内装に仕上がっています。
引用元:“ SQUARE ” ~心地よい時間、つながりを生む場所~
壁や床の色や柄、家具一つひとつを丁寧に選定し、従業員が働きやすくリラックスして過ごせるオフィス内装に仕上がっています。
事例3
この会社さまは「空間に”ゆとり”と”いろどり”を。」をコンセプトにオフィスの内装デザイン・設計を行っています。
オープンとクローズドなスペースの使い分けがうまくできており、従業員が目的に応じてスペースを選ぶことができるよう工夫されています。
引用元:空間に"ゆとり"と"いろどり"を
引用元:空間に"ゆとり"と"いろどり"を
事例4
この会社さまは、創造性と心地よさを追求したオフィス内装デザイン・設計となっています。
広告業務に携わる従業員がクリエイティビティを発揮しやすいように、素材や細部にまでこだわっているのが特徴です。
オフィスの内装デザイン・設計の際に押さえるべきポイント
オフィス内装は、一度変更すると頻繁に変えられるものではありません。
費用も高額になることが多いので、慎重かつ効率よく進めていくことが重要です。
予算内で、最大限にオフィス内装をデザイン、設計を工夫し、ビジネスを活性化していくためには、次のポイントを最低限押さえておくことが重要です。
- オフィス内装のコンセプトを明確にする
- 現オフィスの課題と問題点の把握
- コーポレートカラーを取り入れるなどブランディングを意識する
- 各スペースの機能や目的を意識する
- 時代性やトレンドを把握する
- オフィスの内装制限に該当する場合は適切な対応を行う
- 従業員の安全やセキュリティに配慮する
詳しく見ていきましょう。
オフィス内装のコンセプトを明確にする
コンセプトは一貫性のあるオフィス内装を作る上での柱となります。
たとえば、「予算を大幅にオーバーしてしまい、いずれかの内装変更を諦めなければいけない」となった時に、「この内装変更は今回のコンセプトにそこまで大きな影響がないので諦めよう」という判断基準にもなってくれます。
いわゆるオフィス内装変更に関わる全員が同じ方向を向く上での支柱になってくれるのです。
また、コンセプトは上層部だけで決めず、企業理念や多くの社員の意見を取り入れ、全社員にとって納得感の高いものにすることも重要です。
一度全社員にアンケートを取ってみるのも良い方法と言えます。
そうすることで、全社員が同じ方向を向き、一貫性のあるオフィス内装デザイン・設計につながります。
コンセプトの決め方などについては、「オフィス内装におけるコンセプトの決め方!実際の策定事例も解説」で詳しく解説しておりますので、合わせてご覧ください。
現オフィスの課題と問題点の把握
オフィス内装デザインや設計を変更する際には、現オフィスの課題と問題点の洗い出しが欠かせません。
なぜなら、変更を行う最大の目的は現オフィスの課題解決だからです。
問題が全くないオフィスなど存在しません。何かしら課題があるはずですし、時代や働き方の変化によって今現在は問題なくても、今後課題が出てくる可能性があります。
たとえば次のような課題が自社のオフィスにないでしょうか。
- 会議室がいつも埋まっていて予約できない
- 密な連携が必要な部署が遠いため、移動が大変
- トイレの数が少ない
- 床の配線でつまづきそうになることが多い
- 通路が狭い
- オフィス全体が暗い
- 空調の効きが悪い
- 業務スペースが狭い
- 休憩できる場所がない
- 働いていて気持ちが上がらない
こういった課題の種は、日々オフィスで働く従業員の中に眠っています。
オフィス内装デザインや設計の変更を行う際には、一度従業員に「オフィス内装に関するアンケート調査」を行い、現オフィスにどのような課題があるのかを洗い出しましょう。
すべての課題を解決するのは難しいので、コンセプトに照らし合わせながら優先順位をつけて解決していきましょう。
コーポレートカラーを取り入れるなど、ブランディングを意識する
オフィス内装は対外的に企業イメージを伝えるブランディングツールの1つです。
また、従業員に一体感や愛着を持ってもらったり、士気を高めるインナーブランディングのツールでもあります。
たとえば、次のようなことができないか、試してみましょう。
- エントランスにロゴや企業を象徴するデザインを置く
- オフィス内装の各所にコーポレートカラーを取り入れる
- 家具や照明のトーンを合わせる
企業理念やビジョンなどをいかにオフィス内装に反映させていくか、意識的に検討してみましょう。
各スペースの機能や目的を意識する
オフィスには、用途別にスペースが存在します。
従業員が日々仕事を行う執務スペースはもちろんのこと、議論やコミュニケーションの場となるミーティングスペースや、従業員が休憩するリラックススペース、重要な商談などを行う応接室など、それぞれに求められる機能は異なるものです。
オフィスの内装デザインや設計を考える際は、こういった各スペースの役割を見据えた上で、最適なレイアウトや家具、照明などを選定していくことが重要です。
実際に、各スペースのどのような役割を意識してデザインや設計を進めていけば良いのか、について見ていきましょう。
エントランス・応接室
エントランスや応接室は会社の顔とも言える場所であり、訪れるお客様に第一印象を与える場です。
明るく清潔な空間を心掛け、企業のブランドイメージを印象づけることが求められます。
たとえば、来客に「この企業はハイレベルな仕事をしてくれそうだ」と思ってもらうために、格調高い内装材を用いて、高級感を演出していくのも良いでしょう。
また、独特のデザインやアートなどを織り交ぜて、「枠にとらわれない革新的で先進的な仕事をしてくれそうだ」と思ってもらえるようなエントランス・応接室にするのも良いでしょう。
来客がリラックスできるように徹底的に配慮すれば、「この会社は細かい配慮ができる会社だ」という風に思ってもらえるかもしれません。
自社製品やカタログなどがあれば、飾ってさりげなくアピールするのもおすすめです。
このように、エントランスや応接室は「対外的に自社がどう思われたいのか?」を特に意識してデザイン、設計していくことが重要です。
ミーティングルーム(会議室)
ミーティングルームは、従業員同士の議論やコミュニケーションの要となるスペースです。
ミーティングの種類によって、使われ方は異なるため、ミーティングの目的や規模に合わせて柔軟に変更できるような設計が理想的です。
たとえば、チームミーティングの場合は、コミュニケーションが円滑に進むように対面式のレイアウトが、大人数で議論を行う場合には、真ん中にスペースを開けたロの字型のレイアウトが適しています。
また、デスクのレイアウトだけではなく、大きなスクリーンやモニター、ホワイトボード、プロジェクター、オンライン会議システムなどICT機器を使いやすい配置にしていくことも重要です。
デザインについては、コーポレートカラーを取り入れたり、色彩心理学に基づき、スペースの規模に応じて適切な色合いにしていくなど工夫してみましょう。
たとえば、3〜4人のミーティングルームであれば、コミュニケーションが重要なので、オレンジやグリーンなど、重要なことを決める場合などには冷静に物事を判断するのに適したブルーなどがおすすめです。
このように、各ミーティングスペースの使われ方に配慮したデザイン・設計にしていくことが重要です。
「【生産性向上】オフィスの会議室の内装デザイン・レイアウトのポイント! 」でも会議室の内装について詳しく解説しておりますので、合わせてご覧ください。
リラックススペース(休憩室)
業務の生産性をあげていくためには、オン(集中)とオフ(リラックス)のメリハリが重要です。
従業員がリフレッシュし、日々のストレスを軽減するためにもリラックススペースは欠かせません。
メリハリがつきやすいように、執務スペースとは違った雰囲気のスペース作りを心がけましょう。
たとえば、カフェをイメージしたカウンターテーブルを設置したり、天然木の家具や観葉植物、リラックスできるソファーを置くなどがおすすめです。
また、簡単に仮眠が取れるスペースや、ちょっとしたレクリエーション要素として卓球台や本棚、ビリヤード台、自販機やウォーターサーバー、コーヒーマシン、給茶機などを置くなども一案でしょう。
リラックススペースの存在は、業務のメリハリを出す上で重要なスペースなので、従業員の意見も聞きながら慎重に検討が必要です。
業務スペース(執務室)
業務スペースは従業員が一日の大半を過ごす場所です。
そのため、他のスペース以上に快適性や機能性を両立させた空間作りが重要になります。
狭かったり、閉塞感や圧迫感があるなど、業務スペースが従業員にとって居心地の悪い場所になってしまうと、業務効率や生産性の低下に影響してしまう可能性があります。
部門ごとに働き方が異なりますし、営業部や人事部のような部門はコミュニケーションが何より重要なので、オープンなデザイン・レイアウトがおすすめです。
一方で、システム開発部など自席での作業がメインになる部門は、ローパーティションで区切ったセミクローズドな集中できる環境が適しています。
部門によって業務スペースの使い方やニーズが異なるので、そういった点に配慮して決めていきましょう。
また、従業員の身体の負担を最小限に抑えられるようなデスクやチェアーを選んだり、眼精疲労がたまりにくい照明を選んだり、収納スペースを増やしたり、誰もが気持ちよく働けるような工夫も必要です。
デザインも華美になりすぎると気が散ってしまうため、シンプルで落ち着いた雰囲気になるように心がけましょう。
時代性やトレンドを把握する
オフィス内装デザインや設計におけるニーズは、時代によって変わります。
なぜなら、時代によって働く人の価値観や働き方は変わっていくものだからです。
そのため、オフィス内装デザインや設計を行う際には、時代性やトレンドもある程度取り入れていくことが重要です。
近年のオフィス内装に関するトレンドは以下です。
- オフィス面積の縮小
- バイオフィリックデザイン
- ABW
- 共有スペースの有効活用
- 会社ならではの個性の反映
- Web会議スペースの設置
- 集中スペースの設置
- SDGsや環境への配慮
一つひとつ詳しく解説します。
オフィス面積の縮小
テレワークやリモートワークの普及により、全従業員が一斉にオフィスに集まる必要性が少なくなった昨今、オフィスの面積を縮小する企業が増えています。
それに伴い、固定席を減らしてフリーアドレスを導入したり、シェアオフィスを活用する企業も増えています。
今後は、よりコンパクトでムダのないオフィス設計を目指す「オフィス面積の適正化」の動きが強まってくると言われています。
バイオフィリックデザイン
バイオフィリックデザインとは、建物や空間、都市デザインにおいて「自然と結びつきたい」という人間の本能的な欲求を満たす、自然とのつながりを重視したデザイン手法です。
現代のオフィスの内装デザインにおいて注目されています。
オフィスに観葉植物を積極的に取り入れたり、木や石などの自然素材を用いたり、バイオフィリックデザインを採用することで、従業員のストレス軽減やクリエイティビティの向上が期待されています。
特に都市部のオフィスでは自然との接触が限られるため、バイオフィリックデザインの導入はとても効果的と言えるでしょう。
ABW(アクティブ・ベースド・ワーキング)
ABW(Activity-Based Working)とは、従業員がその時々の業務内容や目的に応じて、最適な場所を選んで働くことを可能にする、オフィスの設計コンセプトです。
従来の「決められた席で働く」という職場スタイルではなく、自由度の高い場所に変える企業が増えているため、ABWが注目されています。。
また、リモートワークやテレワークの浸透により、オフィス面積を縮小する企業が増えており、それもABWを導入する企業が増えている一つの要因と言えるでしょう。
ABWの導入により、次のように仕事の種類に応じた最適な環境を選ぶことができます。
- 個室:集中作業が必要な時は静かな個室
- 広々としたオープンスペース:チームでのブレインストーミング
- 専用のミーティングルーム:クライアントとの重要な打ち合わせ
- カジュアルなカフェスペース:リラックスやアイデア出しが必要な時
ABWに含まれる場所はオフィスだけにとどまりません。
自宅やカフェなども働く場所の選択肢に含まれているのが特徴です。
仕事に集中しやすい環境は一人ひとり異なります。
会話や雑音が飛び交っている方が集中できるというタイプの人もいれば、静かでなければ集中できないという人もいるでしょう。
ABWを導入すれば、こういった一人ひとりにとって快適で、且つ効率的な働き方が実現されやすくなるのです。
共有スペースの有効活用
オフィス内装デザインにおいて、共有スペースをいかに有効活用するかは、重要なポイントです。
リラックススペースにしたり、ちょっとしたレクリエーションができるようなスペースにして、社員同士のコミュニケーションを促進するのも良いでしょう。
たとえば、日本マイクロソフトのオフィスにはボルダリングウォールやダーツ、ビリヤードなど、趣味を通じて社員同士の交流が図れる共有スペースがあります。
このように、仕事の枠にとどまらない、新たなアイデアやコミュニケーションの創出につながるきっかけとなるのが、共有スペースなのです。
それが新たなビジネスチャンスの創出、モチベーションの向上、離職率の低下などにも間接的につながっていきます。
従業員全員が共有するスペースなので、アンケートなど意見を積極的に吸い上げ、みんなで納得できるスペース構築を心がけていきましょう。
会社ならではの個性の反映
「自分たちらしさ」を表現する独自性の高いオフィス内装デザインや設計もトレンドの1つです。
オフィス内装全体で企業理念やらしさを体現するような内装は、従業員同士の一体感や士気の向上にもつながります。
たとえば、大手スポーツ用品メーカーのアンダーアーマーは、オフィス内にバスケットコートが設置されており、「PROTECT THIS HOUSE(我が家を守れ)」というスローガンが刻まれています。
スポーツの世界を追求する同社の熱い想いを、オフィスデザインで表現しているのです。
たとえば、オフィスに会社のブランドカラーやロゴを散りばめたり、社風や企業理念を反映したデザインを取り入れたり、社員の成果物や代表的なプロダクトを展示したり、自社らしい工夫を検討してみましょう。
Web会議スペースの設置
リモートワークやテレワークの普及により、Web会議スペースの需要も増えています。
オフィス内装デザインや設計をする際には、Web会議スペースの確保も検討する必要があります。
従来、会議スペースは複数人で使用するのが当たり前でしたが、Web会議の場合は1人での出席も考えられます。
そのため、1人用のWeb会議ブースの設置も検討しましょう。
集中スペースの設置
ABWの普及により、従業員が作業に集中できるスペースを設置する企業も増えています。
自席では気が散って集中できないような作業を、専用スペースで行うことで、従業員の生産性の向上が期待できます。
SDGsや環境への配慮
近年、持続可能な発展目標(SDGs)に基づき、環境に優しい素材やエネルギー効率の高い設備を使用することが求められるようになりました。
たとえば、再生可能エネルギーの利用や、次のようなエコフレンドリーな建材を選ぶことで、地球環境への負荷を減らすなどです。
- 天然素材やリサイクル可能な素材
- 製品製造の過程でCO2排出量を抑える素材
- 長持ちでメンテナンス性に優れている素材
- 使用中に有害物質を出さない素材
- 廃棄時に有毒な臭いや汚染がなく、自然に還ることができる素材
義務ではありませんが、そういったSDGsに積極的に取り組む企業が増えている点も、オフィス内装デザインや設計におけるトレンドの1つと言えるでしょう。
オフィスの内装制限に該当する場合は適切な対応を行う
オフィス内装をデザイン・設計する際には、防火基準や避難経路の確保など、安全面に関する内装制限の遵守が求められます。
まずは自社のオフィスがそれに該当するのかどうかをチェックし、該当する場合は適切な対処をしていく必要があります。
オフィスの内装制限については「オフィスの内装制限とは?内容や条件、内装工事時の注意点などを解説」にて解説しておりますので、合わせてご覧ください。
従業員の安全やセキュリティに配慮する
オフィス内装をデザイン・設計する際には、従業員の安全やセキュリティに配慮する必要があります。
まずは、何より安全性です。
内装制限に該当するのであれば遵守し、オフィス内の避難経路を明確にし、非常口までスムーズに移動できるような動線を整備します。
火災報知器や消火器などの防災設備の配置にも気を配り、もしもの際に適切に対処できるオフィス内装にしていきましょう。
また、床に露出した配線なども、従業員が移動する際につまづいたりしてしまう原因になります。
必要に応じてOAフロアなどを検討したり、通路を広くしたり、「従業員の安全性」という観点で配慮が必要です。
加えて、企業として情報セキュリティにも配慮が必要です。
特定エリアに入退室管理システムを導入したり、機密情報を取り扱う部署とそうでない部署をゾーニングしたり、企業として守るべき情報が流失しないようにも配慮しましょう。
オフィスの内装デザイン・設計でビジネスをより活性化しよう!
オフィスの内装デザイン・設計は、ビジネスに大きな影響を与えます。
実際にデザインや設計にこだわった結果、従業員の生産性が向上し、企業としてのコスト削減や利益率、採用率のアップにつながっている企業も多く存在します。
もし、オフィスの内装デザイン・設計の変更を検討しているのであれば、WAKURINO(ワクリノ)にご相談ください。
予算などに応じて、最適なご提案させていただきます。
まずは、お気軽にご相談ください。
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この記事を書いた人
- ワクリノ編集部スタッフ
- 働き方の進化をコンセプトに、オフィス改善のコンセプト設計から、効率的な運用設計、レイアウトプランニングなど、オフィスの新しい”働きやすさ”と“生産性の向上”を創造し提案していきます。