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オフィスデザインの設計のポイントは?基本から事例まで紹介

2025.03.07
オフィスレイアウト

オフィスデザインは、企業のイメージ向上、従業員の働きやすさ、生産性向上などに関わる要素です。

エントランスやワークスペース、リフレッシュスペースなど、各エリアのデザインには、それぞれの目的や利用状況に応じた工夫が求められます。

本記事では、オフィスデザインが重要な理由や設計のポイント、事例などについて詳しく解説します。

 

オフィスに必要なエリア

オフィス設計では、エントランス、ワークスペース、応接室、会議室、リフレッシュスペースといったさまざまなエリアを適切に設計することが重要です。

各エリアの役割や重要性について詳しく見ていきましょう。

 

エントランス

エントランスは、来訪者の企業に対する第一印象を左右するため、重要性が高いエリアです。

自社製品を展示したり、企業紹介の動画を流すディスプレイを設置したりするなどして、自社の特徴をアピールしましょう。

 

ワークスペース

ワークスペースは業務を行うエリアのため、業務効率に着目したレイアウトが重要です。

レイアウトは従業員のモチベーションや生産性に大きな影響を与えます。

 

応接室

応接室は、来訪者と担当者が商談を行う場のため、デザインが企業イメージに大きな影響を与えます。

例えば、高級感を醸し出す洗練されたデザインや、企業のブランドカラーを取り入れた空間設計を行います。

 

会議室

会議室は収容人数に応じた広さを確保し、議論に集中できるシンプルな環境を整えることが大切です。

開放的なミーティングスペースを併設すれば、短時間の打ち合わせやカジュアルなディスカッションにも対応できます。

 

リフレッシュスペース

リフレッシュスペースは、従業員がリラックスするためのエリアです。

木目調の家具や観葉植物などを配置することで、従業員のストレス軽減とコミュニケーションの活性化を促進できます。

 

オフィスデザインの設計にこだわるべき理由

オフィスデザインは、企業の成長や従業員の働きやすさに影響を与えます。

オフィスデザインの設計にこだわるべき理由について詳しく見ていきましょう。

 

企業イメージの向上につながる

オフィス設計にこだわることは、企業イメージの向上に直結します。

来訪者が最初に訪れるエントランスはもちろん、会議室や応接室、ワークスペースやリフレッシュスペースといった社内のあらゆるエリアが、企業のブランド価値を体現する要素です。

 

従業員のモチベーションと生産性の向上につながる

オフィスデザインは、従業員のモチベーションと生産性に影響を与えます。

前提として、従業員満足度はモチベーションアップ、生産性の向上につながります。

株式会社ソーシャルインテリアが25歳以上の男女481名を対象に「オフィスと働き方に関する意識調査」を行ったところ、約6割が「仕事をする上で働く場所の環境(オフィスデザイン)を重視している」と回答しました。

さらに注目すべきは、現状の働き方に満足していると答えた人の9割がオフィス環境に満足しているという調査結果です。

働き方の満足度とオフィス環境の質に強い相関があることを示しており、快適なオフィスが従業員の意欲を高め、生産性向上につながることを裏付けています。

出典:PR TIMES「ソーシャルインテリア【オフィスと働き方に関する意識調査】 2人に1人以上(約6割)が仕事をする上で働く場所の環境(オフィスデザイン)を重視

 

業務効率が高まる

オフィスレイアウトは、業務効率に影響を与えます。

例えば、関連性の高い部署が近接して配置されている場合、移動時間が削減され、部門間の連携が円滑になります。

一方で、動線が複雑で分かりにくいレイアウトや、距離が遠くなる配置は、コミュニケーションの頻度を低下させ、業務効率を損なう原因になります。

また、デスクの配置やスペースの確保も業務効率に大きく影響します。

例えば、共同作業が多い業務には対向型やベンゼン型のレイアウトが適しており、意見交換や意思決定が迅速に行えます。

一方で、クリエイティブな業務や細かな作業を伴う業務には、ブース型や個室型のデザインが適しており、集中力を高めることができます。

 

求職者に魅力的な職場環境をアピールできる

オフィスデザインは、働きやすさにも影響を与えるため、求職者が応募先を選ぶ際の指標の1つです。

株式会社アーバンプランは、就活中の学生505名および新卒採用を行う人事担当者508名の計1,013名に対し、就活生の企業選びにおけるオフィス環境の影響度や、企業の採用に向けたオフィス環境の整備率などのアンケート調査を行いました。

就職活動を進める学生に対し、「労働環境と労働条件のどちらをより重視するか」を尋ねた結果、「労働環境」を選んだ学生が59.2%と、過半数を占めることが明らかになりました。

一方で、「労働条件」を選んだ学生は40.8%に留まり、学生たちは給与や福利厚生といった条件以上に、日々の働く環境の質を重視していることが示されています。

また、「オフィスが企業選びにおいてどの程度重要か」という質問に対しては、「かなり重要視している」が30.3%、「少し重要視している」が55.3%という結果になり、合計で85.6%もの学生がオフィス環境を重視していることがわかりました。

この結果から、企業の採用活動において、オフィス環境が学生に与える影響が非常に大きいことが浮き彫りになっています。

さらに、学生たちがオフィス環境の中で特に重要視しているポイントについての調査では、「利便性」が60%で最も高い割合を占めました。

続いて、「個人スペースの有無」が46.3%、「リフレッシュスペースの有無」が35.1%と続きました。

出典:株式会社 アーバンプラン「【就活生の企業選びの基準と採用に向けた企業側の対策】 就活生の8割以上の方が企業選びにおいてオフィス環境を重要視!」

 

柔軟な働き方に対応できる

オフィスデザインは、働き方の多様化に対応できる設計にすることも検討しましょう。

リモートワークやフリーアドレス制、チームごとのプロジェクトスペースなど、状況に応じて最適な環境を選べる空間設計は、業務効率や従業員の満足度を高める要素です。

例えば、複数人でブレインストーミングを行う際には開放的なミーティングスペースを利用し、データ分析や細かい書類作業を行う場合には個室型の集中スペースを活用できるようにします。

オフィスの内装についてこちらで詳しく纏めておりますので、気になる方はご参考ください。

【生産性向上】快適なオフィス内装にするポイント!施工事例や費用相場、期間なども解説!

 

オフィスデザインの設計のポイント

オフィスデザインは、次のように設計しましょう。

 

動線の確保

動線の確保は、オフィスデザインの基本です。

必要なエリアや設備にスムーズにアクセスできるよう、シンプルでわかりやすい動線設計を心がけましょう。

例えば、ワークスペースから会議室やリフレッシュスペースへの移動が容易であることは、業務効率化だけでなく、従業員のストレス軽減にもつながります。

 

快適性を重視した空間デザイン

快適性を重視した空間デザインも欠かせません。

従業員がリラックスしながら集中して仕事に取り組める環境を作ることが、職場満足度や生産性を高める鍵となります。

色彩や素材の選定、家具の配置、温度調整など、細部にわたる工夫が快適なオフィスを実現します。

 

企業イメージやブランドの反映

企業イメージやブランドの反映も、オフィスデザインの重要な要素です。

企業のイメージカラーや企業理念を体現したデザインを取り入れることで、従業員の帰属意識を高めると同時に、来訪者に対して企業の価値観や方向性を視覚的に伝えることができます。

 

機能性と効率性の両立

機能性と効率性の両立も設計の要です。

作業スペース、会議スペース、休憩スペースなど、それぞれのエリアが明確な目的を持ち、適切に配置されていることが、業務効率や生産性の向上に寄与します。

 

自然光や照明の活用

自然光や照明の活用は、職場環境の質を左右します。

自然光を取り入れることで、従業員の幸福度、生産性、創造性が向上するといわれています。

ある調査によれば、多くの従業員が自然光を職場に最も求める要素として挙げています。

しかし、イギリスでは66%、アメリカでは64%の企業の従業員が、職場に自然光がほとんど入らないと回答しています。

同時に、観葉植物やナチュラルカラーといった要素も、職場での好ましい環境づくりにおいて重要視されていますが、多くの職場が取り入れられていないのが現状です。

出典:ヒューマン・スペース「世界中の職場におけるバイオフィリックデザインの効果」

 

柔軟性を考慮したレイアウト

柔軟性を考慮したレイアウトも選択肢の1つです。

フリーアドレスやアクティビティ・ベースド・ワーキング(ABW)を採用し、従業員が業務内容に応じて最適な場所を選べるようにしましょう。

組織のイノベーションを促進し、変化への対応力を高める効果が期待できます。

 

安全性とセキュリティの確保

安全性とセキュリティの確保も見逃せません。

建築基準法や消防法を遵守した設計だけでなく、ゾーニングや入退室管理システムを活用し、機密情報の保護や災害時の避難の円滑化を図ることが重要です。

 

多目的エリアの確保(会議室・休憩スペースなど)

多目的エリアの確保は、従業員の多様なニーズに応えるうえで必要です。

会議室や応接室だけでなく、リフレッシュスペースや集中スペースを設けることで、業務中の切り替えやコミュニケーションの活性化を促進できます。

 

オフィスデザインの事例3選

実際のオフィスデザインの事例を3つ紹介します。

 

機能性と開放感を重視したモダンオフィスデザイン

機能性と開放感を兼ね備えたモダンなデザインです。

広々としたスペースが視覚的な圧迫感を軽減しているため、従業員はリラックスしつつ、業務に集中できます。

大きな窓から自然光が入るため、明るく快適な空間を実現しています。

デスクエリアは直線的なデザインと十分なスペースの確保により、チーム内外でのコミュニケーションが円滑に行えるよう工夫されています。

 

知識共有を促進するオープンスペース型オフィスデザイン

開放的でコミュニケーションを取りやすいオフィスです。

広いガラス窓からは自然光が入り込み、明るく清潔感のある空間を作り出しています。

中央に配置された本棚は仕切りの役割を果たすだけでなく、社員が知識を得るための場としても機能します。

床材には温かみのある木目調が採用されており、視覚的に心地よさを与えるとともに、落ち着きと調和をもたらしています。

 

リラックス感を演出するナチュラルカラーのオフィスデザイン

ポイントカラーに優しいグリーンを取り入れたり観葉植物を設置することで、自然な雰囲気を演出しています。

視覚的なストレスを軽減し、従業員の集中力や創造性を高める効果が期待できます。

通路スペースが十分に確保されており、動線が確保されています。

業務効率が向上し、従業員同士のコミュニケーションも自然に促進されます。

 

自社に合うオフィスデザインの設計をプロに依頼しよう

企業の成長やイノベーションを促進するオフィスデザインを作るためには、専門知識と経験が必要です。

自社の課題や目標に最適なデザインを実現するために、依頼先は慎重に選定することが大切です。

WAKURINO(ワクリノ)は、オフィスデザインの枠を超えた新しい「ワークプレイス」の提案を行う企業です。

私たちが目指すのは、単にオシャレで素敵なオフィスを作るだけではありません。

お客さまの課題に深く向き合い、働き方の進化を通じて、お客さまの企業成長を後押しする空間づくりを提供しています。

WAKURINO(ワクリノ)のオフィスデザインの事例についてはこちらをご覧ください。

 

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この記事を書いた人

ワクリノ編集部スタッフ
働き方の進化をコンセプトに、オフィス改善のコンセプト設計から、効率的な運用設計、レイアウトプランニングなど、オフィスの新しい”働きやすさ”と“生産性の向上”を創造し提案していきます。
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